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愛犬の散歩で体調や心境がおしっこでわかる?【第55回】

編集部 まめお | 2018年06月26日


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愛犬の散歩で体調や心境がおしっこでわかる?

 

犬といえば片足を上げて電柱におしっこをする姿が有名です。お散歩の時にその姿を見慣れているという愛犬家の方も多いでしょう。じつはこのおしっこから、愛犬の気持ちや体調がわかることがあるのです。犬にとっておしっこは重要なコミュニケーションツール。どんな意味があるのか、こちらでチェックしてみましょう。

目次

あらためておさらい!犬の散歩でのおしっこの意義

愛犬家なら、犬の「マーキング」についてご存知の方も多いかもしれません。お散歩中に電柱や木、ブロック塀や大き目の石などにおしっこをかける行為のことです。
犬は通常の「排泄」という意味のおしっこのほかに、あちこちに少しずつおしっこをかけて回る習慣があります。家の中では完璧にトイレトレーニングができていても、お散歩で外に出かけるとしょっちゅう立ち止まっては片足を上げておしっこをかけるというワンちゃんも多いでしょう。これは男性ホルモンの影響による本能的な行動であり、通常のおしっことは別物です。
このマーキングには意味があります。それは犬同士の情報交換。嗅覚の発達した犬は、おしっこのニオイを嗅ぐことで「あの犬とあの犬がここに来たんだな」という情報を読み取ります。そしてその場所に自分もおしっこをかけることで、「自分もここに来たよ」「ここは自分のテリトリーだよ」ということを主張するのです。いわばマーキングは、犬同士の名刺交換のようなものだといえるでしょう。自分の存在を主張しつつ、犬同士でコミュニケーションを取る大切な方法です。
おもにマーキングを行うのは、未去勢のオスだとされています。まれに去勢後のオスや、メス犬もマーキングを行うことがあります。

こんなおしっこの仕方って病気なの?

マーキングでは、高い位置におしっこをかけるほど自分をアピールしやすくなります。お散歩中のマーキングで、片足を上げておしっこをするのはそのため。高い位置にかけやすいうえに自分の被毛も汚さずに済むので、多くの犬はこのポーズをとろうとします。
しかし、中には変わったおしっこの仕方をするワンちゃんもいます。「うちの犬は病気なの?」と心配になってしまう飼い主さんもいるかもしれません。
たとえば片足ではなく両足を上げて、まるで逆立ちのようなポーズでおしっこをするワンちゃん。これは大変気が強い性格の犬が取るポーズです。自分が上位だと感じているため、より高い位置におしっこをかけようとしているだけなので心配はいりません。
また、逆に腰を落として座ったままマーキングをするワンちゃんもいます。これはやさしい性格の犬や怖がりな犬に多いポーズです。ほかの犬への服従心が強く、自分をあまりアピールしないようにしているだけなので心配はいりません。ちなみにメスも多くの場合このポーズでおしっこをします。
メスなのに片足を上げておしっこをするワンちゃんもいます。メスでも気が強かったり自分を上位だと思ったりしている場合はオスのようなポーズをとるので、心配しなくて大丈夫です。
そのほか、おしっこをした後に後ろ足で地面を蹴るような仕草をすることもあります。これは土を蹴り散らすことでニオイを拡散させようとする行動なので、こちらも心配ありません。
また片足を上げてマーキングのポーズを取るのに、おしっこは1滴も出ない……ということもあるでしょう。この場合は、遠くにほかの犬が見えており自分の優位性を示そうとしていると考えられます。ほかの犬がいる時なら、とくに問題はありません。
ただ尿量が明らかにいつもと違う、色がいつもと違う、キラキラとしている、ニオイがきつい、という場合は病気の可能性もあります。健康な犬のおしっこは透明な淡い黄色。黄味が強い・薄い、あるいはピンクっぽいなどの場合は膀胱や泌尿器の病気、脱水などの疑いがあります。またキラキラしている尿を放っておくと尿路結石などの病気になることもあるため、獣医さんに相談しましょう。

 

おしっこで察する愛犬の心情

おしっこをする時のポーズや仕草で、愛犬の気の強さや性格がわかることは上記の通りです。高く足を上げるほど縄張り意識が強く、自分をリーダーだと思い込む傾向にあります。
おしっこからわかる犬の気持ちは、それだけではありません。おしっこは犬の大切なコミュニケーションツールなのです。
たとえば、散歩中にほかの犬と遭遇し、その場で足を上げずにおしっこをしたことはありませんか?これは「敵意はありません」という気持ちの表れ。おしっこには緊張や不安をやわらげる効果があります。初対面の犬などに対し、じっと目を見つめながらおしっこをすることで「仲良くしましょう」と訴えているのです。
同様に飼い主の目をじっと見つめながらおしっこをしているなら、「あなたのことを信頼しています」という最高の愛情表現になるでしょう。
そのほか、興奮した時におしっこをすることがあります。いわゆる「うれしょん」と呼ばれるものです。とくに仔犬の場合は膀胱の筋肉が未発達のため、ちょっとした興奮でおしっこが出てしまうことも。この場合の興奮とは、「嬉しい」という感情だけでなく「怖い」「びっくり」なども含まれています。
おしっこは犬の健康を表すバロメーターであり、気持ちを表すサインでもあります。毎日の散歩の時に、ちょっと気を付けて様子を見てみると良いでしょう。ただしマナーの面では、好き勝手にマーキングさせないよう、してはいけない場所ではやめさせるなど、きちんとしつけも行いましょう。

 

 

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