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【梅雨対策】犬の皮膚病「ホットスポット」はシャンプーでケアできる!【第49回】

編集部 まめお | 2018年06月11日


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【梅雨対策】犬の皮膚病「ホットスポット」はシャンプーでケアできる!

 

梅雨から夏にかけて気温や湿度が上がってくると、多くなるのが皮膚疾患。「ホットスポット」は犬に見られる代表的な皮膚の症状です。ではどんな症状があらわれ、どんな対策が有効なのでしょうか?ホットスポットの正しい知識を身に付け、愛犬をつらい皮膚病から守ってあげましょう。

目次

  1. ブラッシング
  2. カラダを濡らす
  3. シャンプー
  4. すすぎ
  5. ドライヤー

「ホットスポット」のおもな症状

「ホットスポット」とは、「急性湿疹」「急性湿性皮膚炎」「化膿性創傷性(外傷性)皮膚炎」「表在性膿皮症」といった皮膚病の別名のこと。本来は「何らかの値が高い地点」「何らかの活動が活発な地点」という意味であり、動物医療の現場においてはおもに「急激に皮膚に炎症などの症状があらわれた部分」として使われている言葉です。

ホットスポットの症状としては、激しいかゆみ、炎症、脱毛などが挙げられます。局所的に赤い湿疹が出たり、ただれたようになったり、ジクジクとした分泌液で濡れていたり、血や膿が出たりしていることも。患部の毛がごっそりと抜けて、周囲の毛が体液や唾液でベタベタに固まり強いニオイを放つこともあります。痛みにも近いほどの猛烈なかゆみのため、犬は患部を噛んだり床にカラダを強く擦りつけたりするでしょう。ストレスでイライラしやすくなり、飼い主にさえ噛みつこうとすることもあります。

突然発症することが大きな特徴で、多くの場合は数時間~1日で急激に症状が悪化します。わずか数時間前までほとんど何も見られなかった部分が、500円玉サイズの脱毛+炎症になっていることも。愛犬がなにやらかゆがっているのでよく見たら、一部の毛がごっそり抜けてじゅくじゅくと膿んでいた……という発覚の仕方も少なくありません。噛んだり舐めたりすることで悪化しやすく、飼い主が気付いた時にはかなり炎症がひどくなっていることもあります。首や肩、背中、尾の付け根に多く見られ、頭や顔、足などにも発生します。

ホットスポットは、とくにアンダーコートが密集している犬種や長毛種がかかりやすいとされています。ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、シベリアンハスキー、コリ―、柴犬、秋田犬などはとくに気を付けましょう。もちろんすべての犬種がかかる可能性があるため注意が必要です。また皮膚が弱い犬や、太り気味の犬などもかかりやすいと言われています。

 

「ホットスポット」の原因と対策

ホットスポットは、様々な要因が絡み合って発症すると考えられています。たとえば食事性アレルギーアトピー性皮膚炎ノミ・ダニ虫刺されなど。何らかの要因でかゆくなると、噛んだりひっかいたりして傷になり、皮膚に炎症が起きます。この時、皮膚のバリア機能は低下しており、常在菌にも感染しやすい状態に。ブドウ球菌などの細菌に感染することで、化膿して膿やジクジクとした分泌物を伴う状態にまで悪化してしまうのです。また免疫力の低下による細菌感染や、治っていない傷口からの細菌感染など、様々なパターンがあります。
梅雨から夏にかけての時期はとくにホットスポットができやすいと言われています。それは、高温多湿の状態は非常に蒸れやすく、細菌の繁殖に適した環境のため。密生した犬の毛の根元は細菌が増殖しやすい場所であり、湿度が高い部屋で過ごしたり雨に濡れたまま乾かさなかったりすると、皮膚環境が悪化してホットスポットを発症しやすくなります。
発症すると投薬や塗り薬で治療していくことになりますが、一度ホットスポットができてしまうとその後も再発しやすくなるでしょう。
対策としては、皮膚を常に清潔に保ってあげることがポイントとなります。シャンプーやブラッシングをしっかりと行い、汚れや毛のもつれがないようにキレイに整えてあげましょう。もちろんシャンプー後はドライヤーで根元まできちんと乾かしてあげることが肝心です。
そのほか、エアコンを効かせたり被毛をカットしたりして高温多湿の状態を作りにくくすることや、アレルギーやノミ・ダニの対策をしっかり取り、かゆみが起こらないようにすることも有効です。

正しいシャンプーで予防する「ホットスポット」

愛犬をホットスポットから守るためにも、正しいシャンプーの方法をマスターしましょう。
犬のシャンプーは月に1回多くても2回程度が望ましいとされています。ただ皮膚病で処方されている薬用シャンプーは刺激が低いため、もう少しこまめに洗っても大丈夫なことも。気になる方は獣医さんと相談しましょう。またシャンプーは必ず犬用のものを使ってください。人間の肌は弱酸性、犬の肌は中性が多いため、人間用のシャンプーは犬にとって負担になります。
用意するものは、ブラシ、犬用シャンプー&リンス(既定の希釈に薄めたもの)、たくさんのタオル、ドライヤーです。桶、スポンジもあると便利です。

1.ブラッシング

まずはシャンプーの前にブラッシングを行い、毛玉を取って毛の流れをよくしておきましょう。こうすることで泡立ちが良くなり、スムーズにシャンプーが進められます。

2.カラダを濡らす

犬の肌は人間よりも薄いため、36~38度程度のぬるま湯が適切です。足、お尻、背中、首の順番でやさしくカラダを濡らしてあげましょう。シャワーヘッドをカラダに密着させるように滑らせると、音や勢いが小さくなるためワンちゃんがびっくりせずに済みます。また顔にはシャワーをかけず、濡らした飼い主の手や水を含ませたスポンジで撫でるように濡らしましょう。

3.シャンプー

泡立てたシャンプーを使い、足やお尻→胴体の順に洗っていきます。指先で円を描くようにやさしくマッサージしながら洗いましょう。ゴシゴシと強く洗うのはNGです。四肢は汚れやすいので念入りに。顔周りは指先を使って目に入らないよう慎重に洗ってください。

4.すすぎ

シャンプーが残ると皮膚トラブルの元になるので、しっかりと流しましょう。シャワーヘッドをカラダに密着させるようにして水を含ませ、すすいでいきます。顔周りは、耳に水が入らないように注意してください。手やスポンジに水を含ませて拭うと良いでしょう。

5.ドライヤー

吸水性の良いタオルを使い、しっかりと全身の水気を取ってください。その後ドライヤーを使って乾かしていきましょう。この時、早く乾かしたいからといって熱風をかけないこと。温度が調整できる場合は低めの温度か送風が良いでしょう。温風の場合は、皮膚に近づけ過ぎないようドライヤーを離し、手で熱くないか確認しながら乾かしてください。タオルの上からドライヤーをかけるのも有効です。根元からしっかりと乾かしていきましょう。指先はとくに念入りに。

 

ホットスポットは、ワンちゃんにとってとても辛いものです。普段のシャンプーで予防することが可能なため、正しい方法を身に付け、愛犬の負担が少しでも軽くなるようにしてあげましょう。ただシャンプー後に濡れたままにしていると意味がないので、しっかりと乾かしてあげてください。

 


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