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成犬になったうちの犬。しつけはどうすればいい?【第5回】

編集部 まめお | 2018年01月26日


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成犬になったうちの犬。しつけはどうすればいい?

きちんとしつけないまま大きくなってしまった場合や、成犬になってから引き取った場合など、成犬のしつけに悩む方も多いでしょう。大人になった犬も、仔犬のようにしつけることができるのでしょうか?そもそもしつけは必要なのでしょうか?成犬のしつけの必要性や、その方法を解説します。

成犬でもしつけられるの?

本来犬のしつけは、仔犬のうちに済ませておくべきだとされています。犬も人間と同様で、子ども時代の方がしつけやすく、大人になって性格や考え方が確立されてからでは直しにくいとされているためです。仔犬の頃にきちんとしつけができていないと、飼い主よりも自分の方がエライと考えるワガママな性格になったりすることも。他人やほかの犬にケガをさせてしまう可能性もあります。仔犬のうちにうまくしつけられず「まあ可愛いからいいか」と放置してしまう飼い主もいますが、成犬になってから苦労することになりかねません。

では、成犬になってしまってからではしつけはできないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。痴呆や病気でなければ、何歳になってもしつけは可能です。ただ、仔犬よりは時間がかかってしまうと心得ておきましょう。真っ白なキャンパスのような仔犬と違って、既に習慣づいていることを一度忘れさせて新しい習慣を覚えさせるのですから、長い目で見てあげてください

しつけの前に犬に教えておきたい。基本の「き」

いきなり「お座り」や「待て」を教える前に、まずは飼い主と犬の間に信頼関係を結ぶことが大切です。しつけの前に、最初に「アイコンタクト」を覚えさせると良いでしょう。アイコンタクトは、すなわち飼い主に注目させることです。これができると、その後のあらゆるしつけがスムーズに進むようになります。

まずはおやつを用意して犬に注目させ、そのまま飼い主の顔に視線を誘導します。アイコンタクトを取ったら褒めながら与えてください。次に名前を呼び、名前に反応してアイコンタクトが取れたらおやつを与えましょう。

別の場所を向いている時や何かに集中している時など徐々に難易度を上げていき、名前を呼ばれて振り返ったらおやつをあげるようにしていきます。つまり「飼い主とアイコンタクトを取るといいことがある」と思わせてあげるのです。

最終的におやつを用意しなくても、進んで飼い主の顔に注目するようになれば成功です。アイコンタクトができたらすぐ褒めてあげましょう。ちなみに褒める時は、高めの声と笑顔で褒めてあげるのが基本です。

 

成犬のしつけのしかた

「お座り」「待て」「伏せ」などは、芸ではなく基本的なしつけです。「必要あるの?」と思うかもしれませんが、これができている犬は「飼い主に従う」という意識がしっかりとつきます。外出させる際や、来客などでじっとさせておきたい時にも効果的です。その方法をご紹介しましょう。

【お座り】

1.おやつを手に持ち、犬の鼻先に持っていって注目させます。
2.「お座り」と声をかけ、おやつを持った手を上に引き上げます。この時、「座って」など言い方をバラバラにしてはいけません。必ず統一させましょう。すると犬は目線で追いかけ、自然と腰を落とします。
3.座った姿勢をしばらくキープできたら、「よし」と声をかけておやつを与えます。
4.徐々に手の動きを小さくして「お座り」の声だけで同様の動作を行うようにします。最終的におやつなしでお座りをさせ、よく褒めてあげましょう。

【待て】

1.「お座り」をした状態で、「待て」と言いながらおやつを持った手を一度犬の目線までおろします。
2.そのまま数秒でもキープできたら、犬がアイコンタクトを取ってきたタイミングで「よし」と言っておやつを食べさせましょう。もしも待つことができなくても、手で抑えたり叱ったりしてはいけません。仔犬以上に根気が必要かもしれませんが、少しずつステップアップしましょう。
3.少しずつ待つ時間を長くします。それができたら、今度は「待て」の状態で一歩ずつ飼い主が離れてみましょう。おやつを床に置くのも効果的です。待つのが難しい状況を作り、成功したらよく褒めてください。
4.最終的におやつなしでも「待て」ができるようになります。成功したらよく褒めることを忘れずに。

【伏せ】

1.手におやつを持ち、犬の鼻先に持っていって注目させます。
2.その手を地面に着くくらい低い位置に下ろします。すると犬はおやつを追って伏せの体勢になるので、胸を床に着けた瞬間に「伏せ」と声かけしましょう。警戒心の強い成犬の場合はお座り以上に根気が必要になるかもしれません。
3.「伏せ」の体勢ができたら、「よし」と声をかけてよく褒め、おやつを食べさせます。この行動を何度も繰り返し、徐々に伏せをしている時間を長くしていきましょう。
4.次第におやつを持たずに手を下げる動作と「伏せ」の言葉だけで伏せができるようになり、最終的には「伏せ」という言葉だけでも伏せができるようになっていきます。毎回よく褒めてあげましょう。

しつけの際にやってはいけないこと

どんなに言うことを聞かなくても、叩くなどの体罰は厳禁です。犬はとても繊細な動物です。手を上げてしまうと、反抗心が芽生えて逆に言うことを聞かなくなったり、飼い主に対する不信感や恐怖心が生まれたりと、しつけどころではなくなってしまいます。飼い主の手は犬を叩くものではなく、撫でてあげるためのものだと心得ましょう。

基本的には褒めて伸ばすことを心がけてください。もし叱る場合は、必ず現行犯で。後から叱っても、犬にとっては何が悪かったのかわからなくなります。またトイレの失敗などの場合は、叱るのではなく環境づくりやトイレへの誘導に力を入れましょう。叱ってしまうと、排泄自体が悪いことだと思って我慢してしまう可能性があります。

きちんとしつけて楽しい暮らしを

「無理に言うことを聞かせるのはかわいそう」と思うかもしれませんが、しつけは飼い主との大切なコミュニケーションのひとつでもあります。また犬は本来群れで行動し、リーダーに従う動物です。きちんとしつけられていない成犬は自分が家族のリーダーだと思っていることが多く、そのことが逆に重荷になる場合もあります。飼い主という信頼できるリーダーがいてくれた方が、犬にとっても安心できるでしょう。

成犬になってからのしつけは、仔犬よりも大変かもしれません。しかし、犬が飼い主と快適に暮らすために欠かせないものであることを理解し、正しいやり方でしつけてあげましょう。

 

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