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疲れた心に動物セラピー講座

ペットに相談することで気持ちが解消することがありますか?【第9回】

編集部 まめお | 2018年01月23日


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編集部のまめおです。
ペットを飼っている人は、ペットに悩みなどを相談したり、気持ちを打ち明けたりして接することがあるようです。言葉のわからないペットに相談することで気持ちが解消することがあるのでしょうか?一木先生にお聞きしました。

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kuri
この記事の制作・監修

社会保険労務士事務所アルモニー
一木信輔先生

関西学院大学総合心理科学科卒業後、大阪医専 精神保健福祉士学科卒。社会保険労務士・精神保健福祉士として、企業のメンタルヘルス相談、ストレスチェック対応のアドバイスを行っています。
http://sr-harmonie.jp/

 

ペットに悩みを打ち明け、話を聞いてもらっているという飼い主さんは多いのではないでしょうか。
たしかに言葉が通じず、相槌を打ってくれるかも怪しいペットに対して悩み相談をするというのは、ペットを飼っていない方からすると、とくにおかしく思われるかもしれません。
ではペットへの悩み相談はどのような理由で行っており、またどのような効果があるのでしょうか?

私たちが人に相談するとき、今日の献立などであれば誰にでも相談できますが、人間関係や自分の性格についてなどといった内面的な悩みは誰でもいいからというわけにはいきませんよね。そもそも日本人は他者との調和を重んじ、なかなか自分の感情を表には出せない傾向にあります。大学生に対しての調査でも、自分の内面的な悩みや気持ちを打ち明けるような話は伝える人が限られるか、あるいは誰にも打ち明けないということが分かっています。まして大人ともなると自分の内面的な悩みを打ち明けられる人は限られてくるでしょう。

誰にでもというわけにはいかないけれど、誰かにこの悩みや思いを話したい。そんな時にペットと「会話」する事でこの欲求が満たされる人は多いでしょう。ペットは確かにしゃべりこそしないものの、じっと見つめたり首を傾げたりなど様々な仕草によって言葉を使わないコミュニケーションをしてくれています。

ペットの話の聞き方で人と違うところが2つあります。
1つは傾聴してくれること。傾聴とはカウンセリングの場でも話を聞くときに用いられる技術であり、話を全身で真摯に受け止める姿勢を指します。人に相談しようとすると、「今忙しいから」とはねのけられることや聞いてくれても携帯を弄りながら話半分にうなずくだけということもあり得ますが、ペットはそんなことはありません。いつでもじっとそばにいて慰めてくれます。ペットは親代わりである飼い主の感情に敏感なので、飼い主が悲しそうであれば気遣い、寄り添ってくれもします。

もう1つは評価しないこと。人は自分の言動が他者にどう見られ、評価されるかを無意識のうちにでも気にかけており、自分自身に対しても一般像や理想と現在の自分を比べずにはいられません。ですが、ペットは評価をしません。どんな面白おかしい話でも重くつらい話でも関係なく、いつも通りの態度で受け入れます。その姿から、世間一般の誰がどんな評価をしようとも、ペットは変わらずあなたを全面的に受け入れてくれることを実感するでしょう。

批判や反対の心配なく自分のことを話せること、そして自分の存在を無条件に肯定し受け入れてくれる相手がいることは私たち自身にもありのままの自分を受け入れることを許し、自尊感情を高め精神的な健康にもつながります。
例え言葉はわからなくても、ペットに相談する事は自分を受け入れ、気持ちを整理することの助けとなるでしょう。

 

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