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これって病気?ペットのカラダSOS

〈犬の目が赤い〉目が充血しているのはなぜ?【第5回】

編集部 まめお | 2018年06月29日


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〈犬の目が赤い〉
目が充血しているのはなぜ?

 

「犬の目が赤い」と感じたことがある飼い主さんは多いのではないでしょうか。犬の目が充血すること自体はそれほど珍しいことではありません。しかし、目が充血することにはそれ相応の原因があります。目が充血するということにはいったいどのような意味があるのでしょうか? また病気の可能性はあるのでしょうか?

この記事の制作・監修
増田 国充(獣医師)
北里大学獣医畜産学部(現獣医学部)獣医学科卒業、獣医師免許取得。名古屋市内動物病院や静岡県内動物病院にて勤務。その後、ますだ動物クリニック開院。現代医療と東洋医療の良いところを取り入れた医療を実践している。
保有資格:獣医師、専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー非常勤講師、JPMA日本ペットマッサージ協会理事、PYIAペット薬膳国際協会理事、JMMA日本メディカルアロマテラピー協会認定アニマルメディカルアロマテラピスト

 

犬の目の充血、なぜ起こるの?

目の充血というと、主に眼球の白目(強膜や眼球結膜といわれる部分)が赤く見えることを指します。この部分に存在する血管が傷ついたり、あるいは血管が拡張して血液が大量に流れたりすることによって白目が赤く見えます。
人間の場合、極度に興奮したり、怒ったりしている精神状態のときに目が充血することがありますが、犬の場合でも非常に緊張していたり、興奮していたりする状態のときには目が充血することがあります。これは、病気やケガではなく、激しい赤みを伴うまでにも至りません。興奮や緊張によるものの場合、左右で目が赤い様子に大きな差は生じません。しかし、白目の激しい赤みや片目だけの充血の場合は、何か原因があると考えた方がよいでしょう。

その充血、本当に目が原因?

目が赤い原因は病気を含めて目そのものにあることが多いです。よく見られるものは、結膜炎に関連して白目が充血するケースです。結膜炎を起こす原因はさまざまあり、細菌感染や物理的に目をこすったことによる刺激、アレルギーがあれば、東洋眼虫という寄生虫が結膜に寄生した場合などにも発生します。
眼球そのものに傷ができた際にも充血することがあります。ときには散歩中に草むらに顔をつっこんだ際に葉や茎で目の組織を損傷してしまいます。また、逆さまつげや瞼周辺の毛が直接目を刺激して炎症を起こす場合もあります。
眼球の外側だけでなく、内部の問題が充血を引き起こします。ブドウ膜炎の場合、眼球内部に炎症細胞が増加し黒目の奥が濁って見える場合があるほか、ときには黒目の部分に出血が見られることがあります。緑内障は眼球内部に眼房水と言われる水が過剰に溜まり、眼球外側に強い圧力がかかります。この際に強い充血が見られることがあります。眼球内部に関連した充血は放置すると視力を失ったり、眼球そのものが維持できなくなったりして重大な問題に発展します。
また、目以外の病気が原因でも充血を起こします。例えば、全身の感染症の一症状が目の充血として現れる場合があります。代表的なものは子宮蓄膿症です。子宮の感染症なのですが、必ずではないものの目の充血が見られます。

目が赤いことは軽度であればすぐに改善するものの、中には犬の健康に大きく影響を及ぼすものがあります。

目が赤い時に必要なこと

目が赤い場合、その状況に適した治療を行う必要があります。目薬や家庭における注意点を理解し、早期の解消につなげましょう。

「目が赤い、充血している」と気づいたら動物病院で診察を受けましょう。人間用の市販の目薬にも充血に効能がある商品はありますが、一部の目薬には清涼感が得られるようにメントールが含まれるものがあります。これが犬の目に強い刺激を与える場合がありますので、必ず獣医師から処方された目薬を使いましょう。また、目のトラブルの原因によって使用する目薬は異なります。以前処方された際に残っていた目薬を「とりあえず」使うことも行わないでください。
目の充血の治療は目薬を使った治療が主となりますが、点眼される犬にとって、その行為が恐怖心を抱くことがしばしばあります。犬に対して真正面から目薬をさすのではなく、死角となる上後方(頭頂部側)から点眼すると嫌がらないことが多いです。また目薬が目に入った刺激で、犬がしきりに目をこする様子が見られる場合があります。せっかく治療のために点眼したのにかえって悪化してはいけませんので、食事前や散歩前など楽しいイベント前に目薬をすると犬の気分転換をさせられて、うまくいくでしょう。
2種類以上の点眼が必要な場合は、次の目薬を使うまで5分程度の間隔をおくことが望ましいです。

ワンちゃんの目を生き生きさせるためには

犬の目を赤くさせないようにするには、日ごろの目のチェックとケアが重要です。目の手入れは充血を防ぐために有効です。また日頃から目やにの量や目が赤い程度をよく観察するきっかけにもなります。動物用の目の洗浄液を使って目と目の周りにある汚れを定期的に落としましょう。その時、コットンを洗浄液で湿らせておくことで目に強い刺激をかけることを防ぎます。
普段から犬の目の様子を観察し、いつもと様子が異なるようでしたら早めに動物病院を受診しましょう。健康で生き生きとした目で楽しいドッグライフをお過ごしください。

 

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