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ペットを守る法律アレコレ

老犬の介護で、会社を休む事は可能?【第11回】

編集部 まめお | 2017年04月05日


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質問

家族同然の16歳になる老犬がいるのですが、痴呆気味で介護が必要です。
病院への通院や下の世話も大変で、仕事を休まなくてはならないことも…
犬だって大切な家族。介護休暇をとれたりしないでしょうか?

 

 

 

答え

介護休業には当たりません

kuri
この記事の制作・監修

栗脇法律事務所 栗脇康秀弁護士
福岡県弁護士会所属。早稲田大学法学部卒。損害補償事件を中心に、依頼者に安心・納得・解決力をお届けします。
http://kuriwaki.jp/


介護休業については「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」という法律があります。
この法律の2条2号では、「介護休業」について、「労働者が、第三章に定めるところにより、その要介護状態にある対象家族を介護するためにする休業をいう」と定義しています。
そして、同条4号では「対象家族」について「配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。以下同じ。)、父母及び子(これらの者に準ずる者として厚生労働省令で定めるものを含む。)並びに配偶者の父母をいう」と定義しています。
これを前提にする限り、ペットは「対象家族」に当たらないので、この法律に基づく介護休業を取ることはできないということになります。

 

有給休暇を使うことが可能です

ですが、大切なペットの介護のために、仕事を休んで付き添う必要がある場合もありますよね。その場合は有給休暇を取るようにしましょう。有給休暇は、①雇い入れの日から6か月経過していること、②その期間の全労働日の8割以上出勤したこと、の2つの要件を充たせば取得することができます。そして、有給休暇は労働者の権利ですから、理由を問わず使うことができます。ペットの介護を理由とする有給取得を禁止するのは法律違反なのです。
なお、とある企業では、忌引や慶弔休暇のように、有給休暇とは別にペットのための特別休暇制度を導入しているというネット記事がありました。ペットが家族同様だという考え方が増えているので、このような会社がますます増えてくれるといいですね。

 

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