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急に甘えだした老犬!実はこんな「病気」が原因かも?【第13回】

編集部 まめお | 2018年05月04日


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急に甘えん坊になった老犬!
実はこんな「病気」が原因かも!?

 

高齢のシニア犬が、急に甘えん坊になった…飼い主としては、甘えてくる愛犬の姿は嬉しいものですが、
老犬が急に甘えるようになった場合、病気が原因の可能性も。甘えがエスカレートし手に負えない状態になる前に、飼い主さんが知っておきたい「老犬が甘える原因となる病気や原因・対処法」などをまとめました。

目次

老犬が急に甘えん坊になる理由は?

人と同様、犬も年齢を重ねると急に頑固になったり、甘えん坊になるなど、性格が変わる場合があります。
中でも高齢になるにつれ少しずつ体が弱り、嗅覚・視力・聴力が衰えることで不安や心細さを感じ、飼い主さんに甘えたくなる犬は少なくないようです。
もちろん、すべての犬がそうなるわけではありませんが、寂しがりや甘えがエスカレートすると、トイレやお風呂にもべったり付いて回ったり、飼い主さんの姿が見えないと寂しくて吠えてしまったりと、日常生活に大きな支障を招くようになったら大変。そうならないためにも、早めにケアできるよう、まずは愛犬が甘える理由やサイン・対処法などについて知っておきましょう。

犬が甘える時の行動やしぐさ

まずは老犬の行動の変化をしっかりチェックしましょう。次のような「子犬返り」とも言える、以前はしなかったのに、最近よくする甘える仕草をしっかり把握し、愛犬におきている変化に気づくことが重要です。

  • 頻繁にすり寄ってくる
  • お腹をみせて飼い主を見つめる
  • 切なそうな鳴き声をあげる(キュンキュン、ク~ン、ピーピーなど)
  • 飼い主の手や顔を舐める
  • 飼い主の後をついて回る
  • 飼い主のベッドに入りたがる など

老犬が甘える理由

老犬が急に甘える主な理由には、次の2点が挙げられます。

  • 恐怖や不安を感じている
  • 分離不安症などの病気

老化が原因で甘える場合の対処法

病気ではなく老化が原因で甘えん坊になった場合は、甘えたり構って欲しいアピールをしてきても、すぐに相手をしてはいけません。「アピールすれば構ってもらえる」と犬に勘違いさせないためにも、しばらく無視して、犬が要求を諦めおとなしくなってから構うようにしましょう。
またどうしても落ち着かない場合は、おすわりなどの短いコマンドで指示し、静かになったら褒めて構うようにしてください。これらの対処法は、犬と飼い主の主従関係をはっきりさせることができ、過剰な甘えをエスカレートさせないためにも必要なしつけトレーニングの一つです。
また老化による体が弱っていることが、犬の不安を煽り甘えを引き起こしている場合もあるため、日頃から体力・筋力の衰えを防ぐ、次のような対策も効果的。愛犬のストレスにならない範囲内で試してみてください。

  • 散歩につれて行き、運動をさせる
  • 犬のストレス発散ができる遊びをする
  • ドッグランなど、犬が興味がある場所で遊ばせる
  • 他の犬や好きな人と遊ぶことで刺激を与える(※ストレスにならない範囲で)
  • 足腰の負担や緊張を和らげるマッサージをする など

病気が原因で甘える場合の対処法

また、次に紹介するような「病気が原因で甘えている場合」は、早めに動物病院で獣医さんに診察してもらいましょう。病気の治療や介護・対処法についてアドバイスをもらい、愛犬の症状にあった対処法を選ぶようにしてください。

 

【病気が原因1】ヘルニア

愛犬が「クーン」と鳴いてきたり、体をすり寄せてくるのにあまり動きたがらない場合は、腰痛の病気である椎間板ヘルニアの可能性があります。

●椎間板ヘルニアとは

脊柱を構成する頸椎から尾椎までの椎骨間にあるゼリー状のクッション(椎間板)が損傷し、神経を圧迫する病気。肥満、激しい運動、加齢などがひとつの原因です。軟骨異栄養症性犬種(ダックス、ペキニーズ、コーギー、ビーグル、パグ、シーズー、プードルなど)にみられ、老犬だけでなく、若いうちから発症することも少なくありません。歩き方など普段の行動をよく観察し、違和感を感じたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。

参照:イオンペット獣医による監修「犬の病気大辞典」:椎間板ヘルニア

【病気が原因2】てんかん

てんかんは、脳の神経にかかわる病気。発作が起こることに対する不安や恐怖から、飼い主さんへ甘えるような行動をとるケースが見られます。

●てんかんとは

筋肉の動きをつかさどる中枢神経に異常な興奮が起こり、発作的にけいれんしたり泡をふくなどの症状をおこす脳の病気。
原因がはっきりしない特発性のものや、ケガの後遺症や病気による症候性のものがあります。
老犬だけでなく、比較的若いうちに発症することがあります。症状が見られたら、早めに獣医さんの診察を受けるようにしましょう。

参照:イオンペット獣医による監修「犬の病気大辞典」:てんかん

【病気が原因3】認知症

人間と同じく、犬も高齢になると認知症を患う場合も。
認知症になると、不安感からか、飼い主への甘えがひどくなるケースも多いようです。

●認知症とは

老化により、脳の認知機能が衰える病気です。
ぼーっとする時間が多くなったり、理由もなく突然吠えだす、同じ場所をウロウロと歩き続ける、夜泣きが突然ひどくなるなどの症状がある場合は、認知症である可能性も考えられます。思い当たる症状があれば、早めに獣医師に相談しましょう。

【病気が原因4】アレルギーや便秘などの体調不良

なんとなく体調が優れない…なんてことから不安に陥る老犬もいるんです。
甘えがひどい場合は何かしらの体調不良のサインとして、愛犬の健康状態を疑ってみることも必要。
体調に異変があるようなら、早めに動物病院で診てもらいましょう。

<基本的な体調チェック項目>

いつもよりも甘えがひどいな…と感じたら、次のようなポイントを重点的にチェックしてみましょう。

  • 便秘や下痢・吐いたりしていないか
  • トイレの回数は減っていないか
  • 毛艶は良いか
  • 口臭がひどくないか
  • どこかをしきりに舐めてないか(怪我してないか)
  • いつもと比べて表情はどうか
  • 食欲はあるか
  • 水は飲んでいるか
  • 息が荒かったり、熱っぽくないか
  • 食べ物(ドッグフード)があっているか など

 

症状別で考えられる病気を知りたい方は、こちらのサイトが便利です。

 

▼イオンペット獣医による監修「犬の病気大辞典」
※「犬の病気大辞典」は、病気の診断を行うためのものではありません。症状がみられるときは、かかりつけの動物病院で早めに診察を受けることをお勧めします。

 

飼い主さんの勘違い?実は、甘えていない可能性も

甘える時に、犬は飼い主さんの方を見ながら「ク~ン」「ピーピー」などの鳴き声を発することがあります。
ですが、実はこの鳴き声、犬は甘える時以外にも使っているんです。単なる甘えだと放っておかず、次のようなケースもあるとあらかじめ知っておくことも大切です。

犬が「クーン」「ピーピー」と鳴く時の理由

何かを訴えるような、これらの鳴き声。実は、次のような理由も考えられます。

●発情期

犬は、生後7~8ヶ月くらいから発情期が始まり、春と秋の年2回ほど発情期を迎えます。メス犬は発情期にクンクン鳴くことがあり、オス犬はメス犬のフェロモンに触発されるとクンクンと鳴く場合があります。

●偽妊娠

人間でいう、想像妊娠を起こしたメス犬も、クンクンと鳴く場合があります。
偽妊娠の場合、つわりや乳腺の腫れ、お腹が大きくなる場合もあります。この場合、乳腺を刺激しないようにするのがポイント。乳腺を触ったり舐めさせないよう洋服を着せたり腹帯を巻くなどの対策をしましょう。
また、子犬を連想しやすいオモチャなどは全て隠すようにしましょう。

●寒すぎる

意外に寒いのが苦手な犬って多いんです。寒い日や寒い場所に犬がいて、切なそうな声で鳴いている場合は、寒さが原因の場合も。低体温などになると、命の危険性にも関わりますので、すぐに暖かい場所に移動させるか、しっかり体を温め防寒できるような対策を施してあげてください。

過剰な甘えは「分離不安」が原因のケースも

飼い主さんと離れることに過剰に反応したりする場合、心が不安定になりがちな「分離不安」の可能性があります。老犬は特に神経質になりやすく、寂しさや不安を感じやすい傾向が見られるようです。

●分離不安とは

分離不安とは、犬が飼い主と離れる極度な不安から、破壊行動や吠えなど過剰に反応してしまう状態。悪化すると、自分の手足を毛が抜けるまで舐め続けたり、毛をむしったり、自傷行為に発展するケースもあります。
子犬の頃からの過剰な構いや甘やかし、飼い主と犬との距離が近すぎたりすることが、分離不安の原因になることも。この場合、犬と飼い主さんの距離間を見直すことが大切です。
また、飼い主さんがいない留守中に怖い思いをした場合も、分離不安を引き起こす要因に。できるだけ飼い主がいなくても安心して過ごせるような環境(ケージなど)を準備してあげることも大切です。まずは、獣医師やプロのドッグトレーナーなどに相談し、適切な診断やアドバイスをもらうことをオススメします。

<うちの愛犬、もしかして「分離不安」?>

 

シニア犬が急に甘えだすのには、様々な理由があります。病気が原因だとしても、早めに対処することで、愛犬の不安な気持ちも早く解消することが可能。老犬になっても、できるだけ健やかに長く一緒に暮らせるよう、飼い主さんが日頃から愛犬の心と体の変化を細かくチェックしてあげることは大切ですよね。

 

 

※サイトでは正確な診断はできません。異常を感じたら早めに掛かりつけの獣医さんに診てもらいましょう。
※しつけ方法・対処法は、犬種、年齢、性格等にもよりますので、上記内容が必ずしも有効というわけではありません。

 

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