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離婚後のペットの親権、どちらにありますか?【第26回】

編集部 まめお | 2018年01月12日


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質問

離婚後のペットの親権、「購入した主人」と「世話をしていた私」どちらにありますか?

 

 

 

答え

買ったのが結婚前か結婚後かによって結論が変わってきます。

kuri
この記事の制作・監修

栗脇法律事務所 栗脇康秀弁護士
福岡県弁護士会所属。早稲田大学法学部卒。損害補償事件を中心に、依頼者に安心・納得・解決力をお届けします。
http://kuriwaki.jp/

 

〜なぜでしょう?〜
まず大前提として、法律上ペットは「物」として扱われるため、法律上は飼い主とペットが親子関係になることはありません。
このように、ペットに「親権」という概念はありません。
あくまで物と同じですので、離婚の際にマンションや預貯金を分ける場合(これを財産分与といいます)と同じように考えることとなります。
今回のペットが、ご主人が結婚前に購入されたものであれば、それはあくまでご主人のものということになります。
ご主人が譲ってくれない限り、ご主人が引き取ることになります。
これに対して、結婚後に購入されたものであれば、ご夫婦2人の財産ということになりますので、半分ずつ権利を持つことになります。

 

〜具体的にはどうすればいいの?〜
もっとも、まさかペットの体を2つに切り分けるわけにもいきませんので、実際の解決としては一方がペットを引き取り、ペットの価値の半分程度のお金を他方に払うという形で解決することになります。
これは、預金や不動産などのほかの財産を分ける話とまとめて行うこともできます。
具体的な分け方については、まずは当人同士で話し合って決めることになりますが、話し合いがまとまらない場合には、調停という裁判手続の中で話し合うことになります。それでもまとまらない場合は、審判といって裁判官が決めることになります。現実的に審判にまでなることはそう多くはないと思いますが、仮に審判になった場合には、もっぱら世話をしていた質問者さんのものとされる可能性が高いように思われます。
このことを前提に、ペットは自分のほうで引き取りたいとご主人に申し入れるのがよいでしょう。

 

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