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フクロモモンガの赤ちゃんって どうやって産まれるの?【第4話】

特派員 小梅 | 2016年08月31日


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今回は、フクロモモンガの繁殖と育児についてご紹介します。

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まずは、フクロモモンガの性別の見分け方です。

フクロモモンガのオスは性成熟すると頭頂部の毛がハゲてきます。

また、お腹に陰嚢があり、メスはお腹に袋があるので、袋の部分が窪んでいるように見えます。

オスとメスを見分けるのは比較的簡単です。

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【繁殖】

フクロモモンガの♂は生後12~14ヶ月・♀は8~12ヶ月で性成熟します。発情は季節繁殖型で29日間周期に起こると言われています。
春や秋の気候が穏やかな時期に産まれるように計画してあげると、フクロモモンガ達も子育てしやすいです。

しかし、飼育下では室内の温度変化があまりないので、真夏や真冬の時期に発情する事もあります。発情すると、オスが夜中にキャンキャンと犬が鳴くような声を出してメスを誘うので、真夏や真冬に兆候が見られる時は避けてあげましょう。

【妊娠・出産】

フクロモモンガの妊娠期間は15~17日で、出産直後の赤ちゃんは0.2g程度(米粒くらい)の未熟児で生まれてきます。お母さんは子宮口から袋までの道のりを舐めて、赤ちゃんを袋の中まで誘導します。

産まれたばかりの赤ちゃんはその臭いをたどって袋に入ります。出産は数分で終わってしまいますので、人間が気づくのは難しいです。
無事袋の中までたどり着いた赤ちゃんは、袋の中で授乳をうけて育ちます。

【妊娠・出産】

1. 生後約60~70日は袋の中(育児嚢)で成長します。
人間がお腹の膨らみを発見できるのは、早くて生後2週間頃だと言われています。

赤ちゃんの誕生が分かったら、ご飯の量をいつもの2倍にして、タンパク質源を増やしてあげましょう。

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2. 育児嚢から出てきた赤ちゃんは(※脱嚢またはOPP)は、約1カ月巣の中で過ごします。脱嚢したばかりの赤ちゃんは、毛がほとんど生えてなく、目も開いていません。脱嚢後1週間程度で目が開くので、それまでは親がとても神経質な状態です。

頻繁に巣の中を覗いたり、赤ちゃんに触って人間の匂いを付けると、ストレスから育児放棄する恐れがあるので、控えましょう。

※脱嚢またはOPP(Out Of Pouch): 飼育書やネットなどでよく使われる用語なので覚えておくとよいです。

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3. 巣から出てきた赤ちゃんは、親の真似をしながら遊んだり、ご飯を食べる練習をします。この時期に、離乳食を入れておくと卒乳がしやすいです。

また、この時期から少し触ったり、ミルクをあげたりして、人間の存在を教えてあげると、大人になっても人間を怖がらなくなる個体が多いそうです。

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4. 脱嚢から2ヶ月を向かえる頃には親と同じ硬いご飯を食べれるようになるので、そろそろミルクを卒業できるでしょう。
体温管理もある程度自分でできるようになるので、里子に出す場合は、この時期頃にお渡しするのが良いと思います。

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フクロモモンガの赤ちゃんは未熟児で産まれてくる為、親が育児放棄してしまうと、助かる確率は低いと言われています。

親に問題のない場合は、可能な限り一緒にいさせてあげる事がベストだと私は思います。

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