愛犬の拾い食いを防止する方法【第92回】/ペットと暮すトリビア

愛犬の拾い食いを防止する方法


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犬の拾い食いは、致命傷にもなりかねない危険な行為です。 とくに仔犬の時期は、何でも口に入れようとするため、道に落ちているものや家の中の環境に気を遣わなければなりません。 もし愛犬がよく拾い食いをするようであれば、今すぐやめさせるためのしつけを行いましょう。 今回は愛犬が拾い食いをする理由や、拾い食いの対処法をご紹介します。


目次


犬が拾い食いする理由

人間ならば、食べて良いものと悪いものの区別がつけられますが、犬には何が危ない食べ物なのか判断できません。 人間の赤ちゃんと同じで、よほど臭いニオイではない限り、まずは口の中に入れてしまうのが本能です。 基本的には、気になるものがあったら食べてしまうのが、犬の拾い食いの理由と言えるでしょう。
そのほかに原因があるとしたら、ご飯の量が少ないことが考えられます。 食事量が少なく、満足感を得られないと、犬は欲求を満たすために拾い食いを始めるかもしれません。 これは、足りない栄養分を補おうとしての行動です。ご飯の量を増やしても、 太る様子がなかったり拾い食いが直らなかったりした場合は、体内に異変が起きている可能性があるため、一度医師に相談してみてください。
また、過去に拾い食いをした時に、何か良い体験をした場合、その時のことが忘れられず拾い食いの癖がついていることもあります。 たとえば、犬が道に落ちていたものをくわえたら、飼い主が追いかけてきたという体験をしたとしましょう。 飼い主側は、「とにかく急いで拾い食いしたものを取り上げなければ」の一心でしょうが、犬にとっては違うかもしれません。 追いかけてきたことを、「飼い主が喜んでいる、遊んでくれている」と勘違いし、それが嬉しくて拾い食いを繰り返すケースもあるのです。 このように、愛犬が誤った認識をしている場合は、すぐに誤解を解くしつけをしたほうが良いでしょう。

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犬の拾い食いのリスク

家の中では、床にものを落とさないよう気をつけていても、外に出たらそうは行きません。 人間が「これは口に入れないだろう」と考えたものでも、犬たちは平気で飲み込もうとするので、道ばたに落ちているものにはよく注意してください。 プラスチックの破片やタバコ、ガラス片など、消化することができないものは、飲み込んだ時にカラダの内側を傷つけるおそれがあります。 内臓が傷ついてしまったら、破裂する可能性も否めません。 また、ティッシュやビニールといった、やわらかくて形が変わりやすいものは、喉にへばりついたり気道をふさいでしまったりすることも。 呼吸困難になれば愛犬の命も危ないので、直ちに吐かせましょう。
そして草むらや公園では、ほかの犬の糞または動物の死骸を飲み込んでしまう可能性が高いです。 どちらも、寄生虫を取り込むきっかけになってしまったり、感染症にかかったりと、大きなリスクが想定できます。 たまに干からびたミミズが、道の真ん中に横たわっている状況がありますが、犬はニオイをかいでから口に入れようとするので、必ず阻止してください。 基本的に、外に落ちているものは衛生上問題がないとは言えず、きれいなものとは言い難いです。 人間の子どもでも拾い食いをさせないようにしつけるのですから、犬にも同じように教えてあげましょう。

拾い食いさせないためのしつけ

外での拾い食いをやめさせるためには、まず基本的なコマンドを愛犬が覚えている必要があります。 「待て」、「持ってきて」、「ちょうだい」など、一緒に遊びながらコマンドを覚えさせると良いでしょう。 食事の時に、ご飯を目の前に置いた状態で「待て」と声をかけ、「よし」の合図を出すまで我慢できるかどうかも大事なことです。 そのうち、ご飯を置くだけで自然とアイコンタクトを取ってくれるようになったら、かなりしつけられている証拠です。
実際に散歩中に拾い食いをしそうになったら、愛犬がものを口に入れる前に「ダメ」といった声をあげてください。 こうすることで愛犬の注意を飼い主に集め、落ちているものから興味をそらすことができます。 ここで、飼い主の指示を聞くことができたら、たくさん褒めてあげてください。ビスケットやボーロなどの、小さなおやつなどをあげるのも効果的です。 しつけでは、言う通りに動けたらご褒美があると思い込ませることが大切。同じ手順で繰り返していくうちに、自然と拾い食いをしなくなるでしょう。
外ではまだ言うことを聞いてくれないという場合は、家の中で拾い食いしない練習をするのも一つの手です。 散歩中の状況を室内で再現するため、愛犬の首輪にリードをつなぎ、少し離れたところに小さなおやつを落としておきましょう。 愛犬がおやつに気づいて食べようと向かったところで、リードをぎゅっと握り、わざとおやつに届かないように阻止します。 そこで、おやつを諦めて飼い主のところへ戻ってきたら、めいっぱい褒めてあげてください。 落としたおやつよりも上質なおやつをご褒美にあげると、よりしつけを理解してくれるはずです。 この動作を繰り返すことで、徐々に拾い食いをしなくなるのではないでしょうか。

犬の拾い食いは、きちんとしつけを身につけさせることで、大きく改善することができます。 最初はなかなか言うことを聞いてくれないかもしれませんが、怒る時は怒る、褒める時は褒めることを徹底するだけで、犬は言う通りに動いてくれるもの。 愛犬の命を守るためにも、拾い食いの癖は早めになくしてください。

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