犬の死亡原因ナンバー1 癌(ガン)の症状と早期発見方法について【第84回】/ペットと暮すトリビア

犬の死亡原因ナンバー1
癌(ガン)の症状と早期発見方法について

犬の死亡原因として多い癌は、治療に当たって飼い主さんの力で早期発見をすることがとても大切です。人間でも怖い病気ですが、犬でも死亡のリスクが高く怖い病気と言えます。犬の癌が増えているのは、長生きができるようになり、高齢のワンちゃんが増えたことも関係しています。愛犬の年齢が高くなったらとくに注意が必要です。また、人間と同じように遺伝の問題も忘れてはいけません。


目次


犬の癌(ガン)とは

犬の癌は、人間と同様にガン細胞によって発症し、転移します。場合によっては死亡するリスクがある点も人間同様。ガン細胞は、普段は免疫細胞によって抑え込まれていますが、何らかの原因によって免疫力が落ちたり、急にガン細胞が増えたりすると発症しやすくなります。癌のリスクを高める原因としては、以下のものが挙げられます。

・遺伝
・老化
・ストレス
・化学物質
・受動喫煙
・紫外線

遺伝や老化は避けられるものではありませんが、飼い主さんがこまめに見てあげることなどで早期発見を目指すことができるものです。犬種によってもかかりやすいものとそうではないものがあります。
ストレスや化学物質、受動喫煙などは、すべて免疫力を低下させたりガン細胞を増やしたりするリスクとなるものです。紫外線は殺菌作用もありますが、浴び過ぎると皮膚の細胞を傷つけて突然変異で癌を引き起こすリスクとなります。とくに色素が薄い白系の犬は注意をした方が良さそうです。また、被毛を短く刈り過ぎるのは紫外線をガードするものがなくなるので良いことではありません。

犬の癌(ガン)の症状

犬の癌の症状は、癌がどの部位に発生したかによっても違います。しかし、一般的には癌になると次のような症状が見られることが多いようです。どの症状もよくあるものですし、たまに起こることはあるでしょうが、症状が1個だけではなく複数重なっている場合や、なかなか改善しない場合には注意が必要となります。

・食欲がない
・体重が減る
・元気がない

また、癌の種類によって起こりやすい症状としては、次のようなものがあります。

・リンパ節が腫れる(リンパ腫の初期症状の可能性)
・下痢や嘔吐(胃がんの可能性)
・咳が出る(肺がんの可能性)
・しこり(乳がんの可能性)
・血尿や排尿障害(膀胱がんの可能性)

咳は空咳が続いたり、血が混ざっていたりしたら注意が必要。しこりはこまめにグルーミングなどで飼い主さんがスキンシップをはかり、早期発見に努めましょう。犬の乳がんは多く、乳房にできた腫瘍は乳がんの可能性が高くなります。
呼吸器の癌や肝臓の癌は初期症状が現れにくく、見つかりにくいもの。呼吸器の癌には鼻腔腺がん、肺腺がん、肺扁平上皮がんなどがあります。鼻の中で見つけにくいのですが、くしゃみをした時などに鼻を拭いてやり、血がついていたら要注意です。

愛犬が癌(ガン)を発症したら

愛犬が癌を発症したら、進行を遅らせる、外科手術で癌の部分を摘出するなどの治療を始めます。癌の種類や進行によって治療方法は違います。部位や悪性度、進行の程度によっては外科手術による摘出で治るケースもあるようです。
いずれにせよ、状態に応じてそれぞれに適した治療を進め、愛犬ができるだけ快適に長生きできることを目指します。治療方法には外科手術以外に、放射線療法と化学療法があります。
外科治療は癌治療で最大限の効果が期待できますが、腫瘍の大きさや転移によっては使えないこともあります。放射線治療は生体を傷つけないで腫瘍を治療できますが、これも使えないことがある方法です。全身麻酔をするため、弱っている時には使えません。また、種類によっては効果が出にくいことがあります
化学療法は血液の癌にはよく使われる方法です。ただし他の癌への有効性は低いと言われており、完治ではなく進行を抑えるために使われるようです。

犬の癌(ガン)の早期発見方法

犬の癌を早期発見するためには、犬の健康状態を毎日よく観察して上記のような症状が出たら見逃すことなく病院へ連れて行くことが大切です。症状が出にくい癌もありますが、カラダを毎日のスキンシップで触れているとふとした瞬間に異変に気付くこともあります。見えにくい肝臓の癌でも、カラダに触れて腫れを見つけることもあるものです。 癌の原因としては老化や遺伝などもあるので、原因に思い当たる場合にはこまめにチェックしてやることが大切になります。

また、早期発見のためには定期的な健康診断の受診も欠かせません。定期健診の際の超音波検査で見つかりにくい腫瘍が見つかったというケースもあります。病気をしたことがない場合でも、愛犬の健康を守るための備えとして定期的に診てもらうようにしたいものです。 愛犬の癌発見は飼い主さんにとって大変きついことです。しかし、早期発見であれば回復の見込みが大きい場合もありますし、早く進行を抑えることで少しでも長生きしてもらうこともできるでしょう。毎日のスキンシップなどで愛犬のカラダをチェックするとともに、定期的な健康診断を受けて早期発見に努めましょう。小さな変化でも気になったら受診することが安心につながります。

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