猫パンチってどんな意味があるの?【第77回】/ペットと暮すトリビア

猫パンチってどんな意味があるの?


後ろ足で器用に立ち、蝶や猫じゃらしに向かってくり出している猫パンチ。 夢中になってパンチしている動作がかわいらしく、愛猫家を魅了します。 そんな猫パンチには、いろいろな意味があることをご存知でしょうか? ここでは、場面別に 猫パンチの意味を見ていきます。


目次


遊びたい時の猫パンチ

飼い主さんに向かって押さえつけるように行うソフトな猫パンチは、「遊んでほしい」のサインです。 人間でも、相手の気を引くために「ねぇねぇ」と、ちょっかいを出すことがありますよね。 攻撃するつもりはもちろんなくて、 自分の存在を伝えるために行います。
飼い主さんに対してだけではなく、仲が良い猫同士のじゃれ合いも同様です。 本気でケンカしている時のように爪を出して相手を傷つけることはなく、コミュニケーションをとっています。 多頭飼いしている飼い主さんならよく見掛ける光景でしょう。 お互いにパンチをしたり押さえつけたりすることで、良い関係を維持するための付き合い方を学んでいます。 社会勉強の機会なので、エスカレートしない限りやらせておけば大丈夫です。
また、猫は好奇心旺盛な動物です。 あらゆるものが遊びの対象と考えて、動くものを見つけては猫パンチをしていきます。 この時のパンチは、好奇心のサインです。遊びたい気持ちがあっても、初めて見るものが安全かは分かりません。 軽めに手を出すことにより、危険レベルをチェックします。 「攻撃してくるのでは?」「じゃれついても大丈夫かな?」といった疑問が払拭されれば、猫としても安心です。

不快な時の猫パンチ

なでられたくないところを触られたり寝ている時に邪魔されたりした際の猫パンチは、不快な気持ちの表現です。 いわば「触らないでよ」「まだ眠たいのに」といったところでしょうか。 基本的には平和主義の猫ですが、感情表現はきちんとします。
勝手気ままな猫にとって、飼い主さんの都合で抱っこされたりなでられたりするのは、好ましいこととはいえません。 猫パンチをする前にしっぽをブンブン振っている・耳が後ろに寝ているなども、不快を示すサインです。 猫の気持ちを尊重して、良い関係を維持しましょう。 なで始めた時は気持ち良さそうにしていたのに、だんだん不機嫌になることもあります。 なでてもらうことに「お腹いっぱい」になったサインなので、そっとその場を離れましょう。
普段はなでると喜ぶ子が急にイライラを示してきたら、ケガや体調不良を疑います。 機嫌が悪いだけなら良いのですが、大きなトラブルが起こっていることもあります。 触られるのを嫌がる様子が何日も続いたら、動物病院に相談しましょう。 食欲がない・だるそうなど他のサインも合わせてチェック、早期発見が大切です。

警戒している時の猫パンチ

自分のテリトリーに知らない猫が入ってきたり、見知らぬ人間が抱っこしようとしたりした時の猫パンチは、警戒のサインです。 自分に危害を及ぼすかもしれない相手には関わりを持ちたくないため、「こっちに来ないで」「それ以上は近づかないで」といった気持ちを伝えています。
野良猫からパンチを受けた際には、感染症に気をつけましょう。 一部の猫が持っているバルセトラ菌に人間が感染すると、リンパ節が腫れる・発熱するなどの症状が出るおそれがあります。 小さな子供や抵抗力が落ちている人はとくにリスクが高く、重症化すると大変です。 傷口はアルコール消毒を行い、体調が優れずに不安を感じるようなら、皮膚科に相談してください。

攻撃したい時の猫パンチ

攻撃モードの猫パンチはかなりの威力を発揮します。爪を出して素早くパンチをくり出し、怒りを示すサインです。 もともと狩りをしていた猫ですから、獲物を弱らせるくらいの威力があります。 不用意に触ると飼い主さんまでケガをすることがあるため、気をつけてください。
大好きな飼い主さんに対して攻撃の猫パンチを行うことは稀ですが、パニックになった時は分かりません。 たとえば、動物病院に行くためにケージに入れるタイミングです。 注射や診察が苦手な猫はとくに「ケージに入る=怖い思いをする」と覚えてしまうことがあります。 こわい思いをするのは嫌なので、何とか回避しようと行う意思表示が「猫パンチ」です。
その他、引っ越ししたばかりのタイミングやシャンプーしている最中など、緊張が高まる状況で攻撃的になる傾向があります。 猫としては自分を守ることに精一杯で、ちょっとした刺激にも敏感に反応を示す状態でしょう。 引っ越しが原因だったら、前の家で使っていたベッドやソファに寝かせてあげる・無理に慣れさせようとはしないで温かく見守るといった対策ができます。 シャンプーがこわい子には、水なしで使えるアイテムを試してみるのも良いでしょう。

猫パンチにもいろいろな意味があり、状況に応じた判断が必要です。 自分の言いたいことが伝わっていないと感じると悲しい気持ちになるのは、人間も猫も変わりません。 遊びたい・怖い・不安など猫が出しているサインに敏感となり、信頼関係を築きましょう。

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