地震から犬を守るために行っておきたいこと【第76回】/ペットと暮すトリビア

地震から犬を守るために行っておきたいこと

いわずと知れた地震大国の日本では、災害への備えが欠かせません。 人間の安全確保はもちろんのこと、愛犬のための準備はできていますか? 愛犬を守るために知っておきたい 安全対策やしつけ、必要なグッズをご紹介します。


目次


家の中の安全確保

愛犬が留守番している時に地震が起こると、家具や家電の下敷きになるおそれがあります。 大きな家具には L型金具やチェーン式器具などをつけ、柱や胴縁に固定しましょう。 金具による固定が難しい場合は、 つっぱり棒とストッパーを活用できます。ホームセンターに行けば、いろいろなグッズが見つかるはず。 環境によって適した器具が変わりますから、店員さんに聞いてみましょう。
家具を固定するだけでなく、キャスターロックをきちんとかける・引き出し式の収納家具には重いものを入れないなど、日常的な習慣も大切です。 ダイニングの机や椅子など壁に固定できない家具は、 滑り止めマットの上に置きます。 ガラス戸や窓には 飛散防止フィルムを貼り、安全を確保しましょう。 飛散防止フィルムは、両面に貼ることでより効果が高まります。 片面にだけ貼る場合は、外側を優先しましょう。
夏場の災害では、熱中症が心配です。 一時的に停電してもカラダを冷やすことができるように、 冷感パッドや夏用のベッドを活用します。 大理石のマットは耐久性が高く、地震への備えとしておすすめです。 コンパクトに折り畳めるクールマットは持ち運びがしやすく、避難場所に持っていくにも重宝します。

しつけと健康管理

避難所でもストレスなく生活できるように、仔犬のうちから社会化しましょう。 社会化とは、 知らない人や他の動物がいる場所でも普段通りの行動ができるようにすることを意味しています。 散歩コースを定期的に変えたり愛犬家が集まる公園に連れていったりしながら、新しい刺激に対する抵抗感を和らげましょう。
仔犬のうちからしつけをするのが理想ですが、ある程度の年齢になってから始めることもできます。 自宅に遊びに来た親戚や飼い主さんの友人と接する機会を作るなど、無理がない範囲からスタートしましょう。 家族以外の人にも友好的に接することができる子は、保護された時も安心です。 おやつやおもちゃのご褒美を上手に活用しながら、少しずつ練習しましょう。
避難所での無駄吠えは、周りの人にも迷惑がかかります。 「エサが欲しい」「散歩に行こう」など、欲求を伝えるために吠える子も多いものです。 吠えた時には無視をして、静かにできたら欲求を叶えてあげるなど、あらためてしつけをしましょう。 避難所では、吠えている愛犬を放置することはできません。 どんな時に吠えるのかを把握して、愛犬の性格に応じた練習が必要です。
健康管理のポイントは、ノミやダニなど寄生虫の駆除と予防・感染症への対策です。 大規模な災害が起こった直後は、不衛生な環境での生活も予想されます。 ストレスも重なって免疫力が落ちることから、感染症にかかりやすい状態です。 予防接種やノミやダニの駆除を普段から行い、もしもの時に備えましょう。
足をケガしてしまったり骨折や打撲が見られたりした際には、迅速な応急処置が求められます。 出血が見られる時には傷口の汚れをできるだけ取り除き清潔なハンカチで止血する・痛がる部分は冷やすなど、基本的な応急処置方法を理解しましょう。 熱中症が疑われる時には、後頭部や足先、後ろ足の付け根などを冷やします。 症状が治まっているように見えても内臓や脳にトラブルが残ってしまうケースもあり、獣医さんに診てもらうと安心です。

災害時に必要なグッズの準備

愛犬のための備えは、飼い主さんの責任です。 ドッグフードと水は 5日分を目安に備蓄しましょう。 地震が起こった直後は、ペット用品が不足します。 ペットシーツや新聞紙、ビニール袋などトイレ用品は、非常用の持ち出し袋にストックしましょう。 首輪やリードが壊れてしまった時に備えて、予備があると安心です。 リードは伸びないものを選び、首輪には飼い主さんの情報を書いておきます。
環境省の動物愛護管理室が発行しているパンフレットには、ペットや飼い主さんの情報を記載して防災グッズと一緒に保管する専用シートが載っています。 既往症、ワクチン接種の状況や性格、性別など基本的な情報を網羅していて、離ればなれになっても安全を確保できるように作られた大切な情報源です。 環境省のホームページから「ペットも守ろう!防災対策」パンフレットをダウンロード、印刷して活用しましょう。
グッズを用意するだけでなく、迷子札やマイクロチップなど愛犬に対する対策も大切です。 マイクロチップには、15桁の個別識別情報や飼い主さんの情報が入力されます。 離ればなれになっても再会できる可能性が高まりますから、災害への備えとして登録しましょう。

地震がいつ起こるかを予測することができない以上、普段からの備えが求められます。 愛犬も大切な家族の一員として、命を守る対策が不可欠です。 大規模災害が起こるとどうしても人間のサポートが優先される傾向があります。 自主的な準備で、愛犬の安全を確保しましょう。

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