猫にも血液型ってあるの?調べ方や性格の差は?血液型を知っておいた方がいい理由【第128回】/ペットのお悩みなんでも大百科

猫にも血液型ってあるの?調べ方や性格の差は?血液型を知っておいた方がいい理由

ズバリ、猫にも人間と同じように血液型はあるのでしょうか?あるとしたら、どこで調べられるのでしょう?また、血液型によって性格の違いがあるのでしょうか?などなど、猫の血液型についての情報を紹介していきます!


 

目次

猫にも血液型はあるの?

※画像はイメージです

結論から言いますと、猫にも血液型はあります。ただし、人間とは違って、A型、B型、AB型の3種類のみで、猫にO型は存在しません。血液型を決めるのは人間と同じように、両親からひとつずつ受け継ぐ血液型遺伝子の組み合わせです。しかし、猫のAB型は人間とは違い、A型の遺伝子とB型の遺伝子を受け継ぐことによって生じるわけではありません。猫にはAB型という血液型遺伝子が存在し、それを受け継ぐことでAB型になります。このAB型遺伝子は劣性遺伝子のため、猫のAB型は非常に稀であることが知られています。猫はA型が多く、日本の猫においては、およそ90%がA型と言われています。

猫の血液型は猫AB方式によって分類されます。調べ方は主に2通りあり、検査機関に依頼して検査してもらうか、採血した血液を国際的に承認された猫血液型判定キットに入れて判定するかです。検査機関に依頼した場合は結果が出るまで数日かかりますが、判定キットを使用した場合はその場で結果が分かります。判定キットは簡易的な検査であるため、より詳しい検査を望む場合は検査機関に依頼します。いずれの方法も動物病院で依頼できるため、猫の血液型を調べる際は掛かり付けの獣医師に相談してみましょう。

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血液型による性格の差はあるの?

猫の血液型と性格は無関係です。上述したように猫はほとんどがA型です。もし血液型が性格と関係するのだとしたら、ほとんどの猫が同じ性格になってしまいますよね。しかし周りにいる猫を見ればわかるように、その性格は各個体で様々です。性格の決定には父猫や母猫の接し方、兄弟猫や周りの猫の性格、育った環境などが複雑に関係します。それに先天的な要素も作用しているといわれ、一概に何が大きく作用するのかは詳しくは分かっていません。この点は人間と同じですね。性格を決定する要素には、当然周りの人間たちの接し方も関係します。

愛猫の血液型を知っておいた方がいい理由

愛猫の血液型を知っておくことで緊急時の対応がスムーズになります。例えば、何らかの事故や病気で輸血が必要になった時、血液型はとても重要です。人間と同じように、猫の輸血も同じ血液型の血液を使用します。特に猫のB型はA型に対する拒絶反応が強く、命の危険に関わる重大な副作用が出る可能性が少なくありません。血液型がわかっている場合でも、輸血の際には交差適合試験という検査を行います(この検査が間に合わないほど緊急の場合もあります)。あらかじめ血液型を調べておけば、輸血適合性が正しく判断でき、迅速な対応をしてもらえるようになります。

また、B型の母猫からA型の子猫が初乳を飲むと、初乳に含まれる母親のB型の血液成分によって、新生子溶血という症状が発症してしまいます。症状は軽度のものから重度のものまで様々です。血液型が分かっていれば、A型の子猫をB型の母親と引き離すことでこれを防ぐことができます。症状が発症するのは初乳を飲んだときのみのため、それ以降は同じ母親から乳を飲んでも大丈夫です。B型の母猫からA型の子猫が生まれることは珍しいですが、命に関わるリスクは少しでも減らしておいた方がいいですよね。同様にB型の猫がA型の子猫を妊娠した場合、胎盤での血液の交換によりこれと同じような症状が起きてしまうことがあります。この組み合わせとなる交配を避ける目的でも血液型の情報は必要です。

血液を提供する側になるときにも、血液型を知っておくとスムーズです。猫には人間のような血液バンクがないため、大量の血液が必要になったときに、必要な量の血液を集めるのはとても大変です。一部の動物病院では飼い主さんに協力を呼び掛けて、血液を集めているところがあります。猫の献血のようなものです。協力してみたい方は、お近くの動物病院に相談してみましょう。血液型が分かっていれば、どこかの猫ちゃんが緊急のときに、動物病院に協力して迅速に血を分けてあげることができます。こういった「血液を提供する猫」のことを「供血猫」と言います。他の猫を助けるときが来た日のためにも、愛猫の血液型を知っておくことは良いことです。

猫の血液型を調べてより充実した生活を

猫と人間の血液型には似たようなところもあれば大きく異なるところもあります。猫の場合、血液型の違いが重篤な症状を引き起こすこともあります。猫は自分でそれを防いだり避けたりすることができません。飼い主さんがしっかりと自分の猫の血液型を把握し、常に適切な判断をしてあげられるようにしておきましょう。

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