犬がため息をつく理由と、その気持ちは?病気の可能性もあるの?【第119回】/ペットのお悩みなんでも大百科

犬がため息をつく理由と、その気持ちは?病気の可能性もあるの?

犬を飼っている方は、犬が寝床に入ったときや食事をした後等、色々な場面でため息をついているのを見たことがあるかもしれません。ため息はその時の犬の気持ちを表していることもありますが、場合によっては病気の可能性もあるのです。この記事では、犬がため息をつく理由とその時の気持ち、また、病気のときのため息について説明します。


 

目次

犬がため息をつく理由と、その時の気持ち

犬のため息では「フンッ」「フー」「ハア」といった感じの声が出ます。注意深く観察してみると、意外と多いように感じるかもしれません。犬のため息は、その時の気持ちを表している場合と病気の可能性がある場合とがあります。まずは、その時の気持ちを表している場合について、大別すると3パターンあります。

1つ目は、リラックスして満足感を抱いているときです。「ブラッシングされているとき」「食事で満腹になった後」「楽しい散歩から帰宅したとき」「眠りに入る前」などは犬が安心できているため、筋肉の緊張が解けた状態になっています。犬にとってポジティブな状態もあり、リラックスから無意識のうちにため息が出ます。

2つ目は、逆に、疲れていたり不満があったりしてストレスを抱いているときです。「長距離の散歩に行って疲れたとき」「飼い主さんの様子から散歩だと思ったのに、結局行けなくてがっかりしたとき」「おやつをくれると思っていたのにもらえなかったとき」「べたべた体を触られて嫌なとき」などは犬が不安感を持っており、筋肉が緊張した状態になっています。犬にとってネガティブな状態であり、意識的にため息をつく場合と無意識的にため息が出る場合があります。いずれにしても、ストレスを和らげ不快な気持ちを切り替えようとする意味でため息をつきます。

3つ目は、何かを要求したいときです。ため息をついたときに偶然飼い主がおやつをくれたとか、散歩に連れて行ってくれたといったようなことがあると、「ため息=いいことがある」と学習し、要求があると意識的にため息をつく行動が見られるようになります。

犬が病気のときのため息

病気のときは、犬の気持ちとは関係なくため息をつきます。具体的には「苦しそうな表情で荒い呼吸をして頻繁にため息をつく」「ため息に咳が混じる」「ため息に異音が混じる」「ため息をつくときに鼻水が出る」といった症状が見られます。単なる風邪の場合もありますが、より重い病気の可能性が無いわけではありません。ため息に関係した4つの代表的な病気を紹介します。

1つ目は、僧帽弁閉鎖不全症という心臓の病気で、小型犬によく見られます。僧帽弁とは、心臓の左心房と左心室の間にあり、血液の逆流を防ぐ機能を持っています。この弁が機能せずに血液が逆流する病気が僧帽弁閉鎖不全症です。ため息の他に「食欲低下」「頻繁な咳」「寝込みがち」「体重の減少」といった症状が現れ、ひどくなるとチアノーゼや呼吸困難を起こす病気です。

2つ目は、気管虚脱という犬独特の病気で、これも小型犬や短頭種によく見られます。犬の気管は通常は筒状の形に保たれていますが、これがつぶれた扁平状の形になることによって発症します。ため息の他に「ガ―ガーと聞こえる咳」「口を開けたままでゼーゼーと聞こえる苦しそうな呼吸」「よだれを垂らしたままの喘ぎ」「舌の粘膜が紫色に変色」といった症状が現れることがある病気です。

3つ目は、フィラリアという寄生虫病の一種で、蚊が媒介となる病気です。フィラリアとは、糸状虫と呼ばれる寄生虫ですが、犬に寄生するのは犬フィラリアです。犬フィラリアが犬の体内に入った時点では症状は現れず、一般的には数年たってから症状が現れます。ため息の他に、「乾いた咳」「毛艶の悪さ」「運動を嫌う」といった症状が現れます。ひどくなると、腹水がたまる、体重の減少、呼吸困難、また、運動すると失神したりします。

4つ目は、鼻腔狭窄症という鼻の病気です。ため息をつくと鼻水が出る場合や、いびきのような音がする場合は、鼻腔が狭くなり呼吸が苦しくなっている可能性があります。短頭種の犬がかかりやすい病気です。


イオンペット獣医監修 犬の病気の大辞典
僧帽弁閉鎖不全
気管虚脱
フィラリア

※サイトでは正確な診断はできません。異常を感じたら早めに掛かりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

ため息が気持ちの表れなのか、病気のせいなのかを見分けることが重要

犬はしゃべることができませんので、ため息に込められた犬の気持ちを飼い主さんが受け止めてあげることが必要です。リラックスしていないときに出るため息は、ストレスを抱いていないか、何を要求しているのかを感じ取って、犬の気持ちに沿う努力をしましょう。さらに、いつもとは明らかに異なるため息が見られるようであれば、病気の可能性がありますので、できるだけ早く動物病院に連れて行ってあげましょう。


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