猫はミントを食べても大丈夫?間違ってハーブを食べてしまった際の注意点、症状と対応について。【第80回】/ペットのお悩みなんでも大百科

猫はミントを食べても大丈夫?間違ってハーブを食べてしまった際の注意点、症状と対応について。

アロマテラピーという言葉の通り、人間の体や心に良いとされているハーブ類や関連グッズがたくさんあります。しかし、猫にとってはローズマリーやラベンダー、またハッカ油等、禁忌のものも少なくありません。猫が食べると危険なものを知らずに部屋には置かないように、また、もし間違って猫が食べてしまった時の対処法などをご紹介します。


 

目次

猫がミントを食べても大丈夫?猫にとって安全な植物は?

ミントなどのハーブ類はプランターで手軽に育てられるため、お菓子作りや料理に利用したり、虫除けにしたりと日々の生活に取り入れている方も多いのではないでしょうか。さわやかな香りに癒され、ストレスを軽減してくれたり、殺菌、防虫作用があるなど私たち人間にとっては有効なハーブ類ですが、ご自宅で猫を飼っている場合は注意が必要です。ペパーミント、アップルミント、また人気のラベンダーやタイム、オレガノなども猫にとっては危険です。猫が出入りする場所に鉢植えなどを置かないようにしましょう。

猫が食べても大丈夫とされているのは、ミントならキャットニップ(セイヨウマタタビ、イヌハッカ)、ペニーロイヤルミ等です。ミント以外のハーブ類では、猫草としてよく売られているキャットグラス(エンバク)、レモングラス、ローズマリー、バジルは安全と言われています。ただし、積極的には食べさせないようにした方がよいでしょう。基本的に、猫にとってハーブ類は禁忌と思っておいた方が無難です。

また、部屋にグリーンを置きたいという場合、一般的な観葉植物ならパキラやモンステラ、サンスベリアなどには毒性がないと言われていますが、安全なものかどうかを事前によく調べてから購入するようにしましょう。

お花についても注意が必要です。切り花として売られているチューリップやアジサイなど、ほとんどのものは猫に対して毒性があります。生花は猫が出入りする部屋には飾らない方が安心です。特にユリ科の植物は花、花粉、茎、葉、すべての部分に毒性があり、花瓶の水を誤飲しただけでも危険と言われています。猫が誤食すると致命的なケースにもなりかねないため気をつけましょう。

ではアロマテラピーに用いる精油はどうでしょう?

ハッカ油等アロマテラピーに用いる精油も猫にとってはとても危険なもののです。精油は特殊な製造法で植物成分を濃縮したものです。100%天然由来のものであっても、希釈濃度や使用方法を間違えると人間でも副作用が現れることがあります。人間よりも小さな体の猫にとってはなおさらで、毒性によるダメージはさらに大きくなります。また、猫は人間や犬とは違って完全肉食動物であるため、体の仕組みがそもそも違います。万が一体内に入ってしまったら、凝縮された植物成分を分解することができません。特に肝臓にその成分が分解されないまま蓄積されるため中毒症状を起こしてしまいます。体についたごく少量の精油を舐めてしまったり、部屋でアロマを焚いただけでも、嘔吐や食欲不振といったように体調を悪くしてしまうこともあります。

さらに注意したいのは、猫にも安全とされているレモングラスやローズマリーでも、植物成分が濃縮されている精油はやはり危険だということです。そういった点から、猫を飼っている家でアロマテラピーを行うことはリスクがあると言わざるを得ません。

もし猫がハーブ類を食べたり、精油を舐めてしまったりして体調を崩してしまったらどうすればいいの?

植物や精油成分による中毒では、猫はめまいや嘔吐を起こしたり、急に食欲不振になったり、異様な行動を起こしたりすることがあります。健康で元気だった猫が、たった数時間で命に関わる状態になってしまうこともあります。猫がハーブや精油を間違って口にしてしまった時は、素人判断はせずに、なるべく早く獣医師に相談することをおすすめします。この時に猫が口にしたかもしれない植物や精油も持参すると正確な診断の手助けになります。

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ミントやハーブのアロマを楽しむのは、人間だけの楽しみとして。

人間にとっては癒しとなるミントなどのハーブ類も、人間とは体の仕組みが違い、また、体の小さな猫が口にしてしまうと命に関わる場合もあります。プランターなどで手軽に栽培する他、部屋に飾ったりして楽しまれているハーブですが、同じ環境にあれば猫がいたずらしたり、食べてしまうというリスクを避けることはできません。ハーブに興味がなさそうな猫でも、いつどんなかたちで接触するかはわからないので、できれば部屋には置かない方が無難です。


※サイトでは正確な診断はできません。異常を感じたら早めに掛かりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

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