猫がくしゃみ・鼻水をしているのは病気?病院に連れていくかどうかのチェックポイント【第78回】/ペットのお悩みなんでも大百科

猫がくしゃみ・鼻水をしているのは病気?病院に連れていくかどうかのチェックポイント

愛猫の体調は常に気になるところですが、言葉の通じない彼らのこと、異常を感じても病院に連れていくべきかどうか迷うことがあります。人間と同じようなくしゃみ・鼻水・せきなどといった症状が現れている際、どのようなケースなら病院に連れていくべきか、考えられる病気とチェックポイントについて紹介します。


 

目次

猫も、せき・くしゃみ・鼻水をする

鼻水やくしゃみ・せきなどは、風邪のひき始めの症状として人間ではよく見られることです。猫も人間と同じようにくしゃみをするほか、鼻水を垂れ流していたり、一見せきとはわかりにくいですが、四つん這いで頭を下げて前方に突き出すようにして鼻から小刻みに呼吸するようなせきをすることがままあります。このような猫の行動は、病気かも..と心配になりますが、単なる生理反応の場合もあるので、しっかりと原因を見極めることが重要です。

猫が鼻水・くしゃみ・せきをする原因としては、おもに三つの可能性が考えられます。
一つめが、体内に侵入したゴミやほこりなどといった刺激物・異物を洗い流すための生理現象です。この場合、刺激物・異物が体外に排出されれば収まる一時的なものであり、特に治療を必要としません。

二つめが、アレルギーです。アレルギーは人間にもありますが、猫の場合も様々な原因が考えられます。何らかの外的環境に反応してくしゃみや鼻水が止まらなくなっている状態であり、場合によって治療や環境の改善が必要となります。

三つめが、ウイルスや感染症などの猫風邪や心疾患などの病気です。これらの病気の場合は治療が必要となります。症状が軽ければ自然治癒することもありますが、子猫や高齢で免疫機能が衰えた猫の場合、対処を間違えてしまうと命の危険もあるので特に注意しなければなりません。多頭飼いをしているなら、ほかの猫に症状が広がる可能性もあれば、まれにではありますが人にまで感染する病気もあるので、早めに動物病院へ連れていってあげましょう。

アレルギーと病気について

猫がくしゃみ・鼻水・せきをしていて、治療が必要となるのは、猫にアレルギーがあったり、猫風邪や病気にかかっている場合です。鼻水やくしゃみが出るアレルギーとしては、アレルギー性皮膚炎があります。ノミやダニ、食物、ハウスダストなどの様々なものがアレルゲンとなり、これらとの接触によって症状が現れます。アレルギーが出た場合、動物病院では食事療法とステロイド剤などによって治療を進めていきます。同時にアレルゲンから遠ざけることが必要となるため、飼育環境を清潔に保つことが重要です。

猫風邪とは、ウイルス性呼吸器感染症や細菌感染のことであり、様々なウイルスが原因で引き起こされます。代表的なものは、猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症、クラミジア感染症の三つです。それぞれ鼻水やくしゃみ・せきのほかに発熱などの症状があり、悪化すると気管支炎や肺炎に発展する可能性もあります。動物病院では、それぞれのウイルスに効果のある薬剤・抗生物質の投薬治療が行われるほか、点眼・点鼻、衰弱している場合には点滴が行われることもあります。治療中は飼育環境を清潔に、保温と保湿に心がけることが重要です。

また、他の病気の可能性も考えられます。呼吸器系の病気としては、肺炎や気管支炎、心疾患、消化器の病気、リンパ腫、そしてクリプトコッカス症といったものがあります。治療方法は、患っている病気により異なりますが、外科手術などといった規模の大きなものになることもあります。

イオンペット獣医監修 猫の病気の大辞典
肺炎
気管支炎
アレルギー性皮膚炎
リンパ腫
クリプトコッカス症

病院に連れていくかどうかのチェックポイント

もちろん、重篤な病気とは考えたくありませんが、治療が必要なら、症状が悪化する前にできるだけ早く動物病院へと連れていくことが重要です。では、どのような鼻水・くしゃみ・せきに注意すべきでしょうか?

まず、鼻水やくしゃみ・せきが何日間も続く場合は要注意です。その上、黄色や緑色の膿や血が鼻水に交じっている場合、目ヤニ・炎症がある場合、発熱や食欲不振、元気がない、下痢などがの症状も現れているようなら、すぐに動物病院へ連れて行ってあげた方がよいでしょう。子猫や老猫ならば、症状が急速に悪化するかもしれないため、日ごろからよく観察しておくことが重要です。動物病院へ連れていくと、診察の上、場合によっては血液検査やX線検査なども行うことになります。

愛猫を病気にしないためには、日常の飼育環境に気を配る必要があります。ウイルスなどに触れないように清潔な飼育環境を保つことはもちろん、代表的な病気のワクチン接種を行っておくことが重要です。

猫の体調を悪化させないために

猫のくしゃみや鼻水・せきは、単に生理的な反応ということもありますが、感染症やウイルスなどの猫風邪や気管支炎や心疾患などの病気である可能性がないとは言えません。ポイントは、数日間症状が続いたり、膿や血が出たり、熱が出ているかを確認し判断することです。飼育環境を適切に保ち、日ごろから愛猫の様子を観察して、異常がないか気を配ることが病気の予防や早期発見には重要です。


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※サイトでは正確な診断はできません。異常を感じたら早めに掛かりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

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