犬のしつけ「待て」の上手な教え方【第109回】/ペットと暮らすトリビア

犬のしつけ「待て」の上手な教え方


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「待て」は犬のしつけの基本です。「待て」ができない子は、外に連れ出した時に他人に迷惑をかけるおそれや、緊急時に言うことを聞いてくれない可能性があります。犬を飼うならば、「待て」は必ず覚えさせておきましょう。今回は、そんな「待て」のしつけ方や重要性をご紹介します。


目次


「待て」はとっても大切な犬のしつけ

日常生活でよく「待て」が使われる場面は、愛犬にご飯を与える時ではないでしょうか。愛犬の前にご飯を置き、「待て」をさせてからご飯を食べさせる行為は、定番の使われ方かもしれません。

しかし、「待て」を含めて本来しつけというものは、愛犬の命を守るために存在するもの。たとえば愛犬が外に出た時に、何かに夢中になって勢いよく走り出したとします。そこで、愛犬の前に自動車が走ってきたら、そのまま轢かれてしまうでしょう。こんな時に「待て」を使って愛犬の動きを止めることで、未然に事故を防ぐことができるのです。

車との接触以外にも、外の世界にはあらゆる危険が潜んでいます。外では、よその犬と出会う機会も多く、犬の性格によっては興奮のあまり攻撃的になってしまう子も。このような場合、よその犬を傷つけて、自分の家の子が加害者になってしまう可能性も否めません。そうならないように、飼い主はしつけを行って、愛犬を守る必要があります

もちろん、外で愛犬に行儀よくしていてもらうためにも、「待て」は役に立つしつけです。ほかの人に迷惑をかけなければ、一緒に遊びに行ける場所が広がります。ぜひ「待て」をマスターして、愛犬とのおでかけを楽しみましょう。

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犬のしつけ「待て」を始める前に

「待て」を早速愛犬に教えようと意気込む前に、まずはより基本のしつけから始めましょう。「待て」の前に教えておきたいしつけは、アイコンタクトと「おすわり」です。なぜなら、「待て」をする際には必ずアイコンタクトと「おすわり」をしなければならないから。この二つができないと「待て」をマスターすることはないでしょう。

すべてのしつけに共通するアイコンタクトは、一番初めに覚えさせるべきしつけです。最初は、名前を呼んで目が合ったら、おやつをあげて褒めましょう。ちゃんと覚えてくれるのか心配になりますが、犬は頭が良いのでアイコンタクトはすぐに身につきますよ。また「おすわり」に関しては、たまたま愛犬が座った段階で「おすわり」と言い、おやつをあげます。この行為を繰り返すうちに、犬は「おすわり」がどんなものなのか学習していきます。アイコンタクトと「おすわり」は比較的早く覚えるので、「待て」の前にしっかり教えておきましょう。

また、「待て」を使う際は、「よし」という命令解除の言葉をセットにしましょう。飼い主が「待て」と言ったのに、その後に何の指示もなければ、犬はいつまで「待て」をすればいいのか分からなくなってしまいます。そして、この命令解除の言葉は、いつも同じ言葉を使うと犬は指示語を覚えやすくなるでしょう。たとえば、「よし」と「はい」の両方を使っていたら、どちらが正しい言葉か分からなくなってしまいます。こういった混乱を招かないためにも、指示語は統一してください。

犬のしつけ「待て」実践編

それでは、愛犬に「待て」を教えてみましょう。まずは、おやつを使って愛犬の気を引きます。飼い主の前に「おすわり」をさせたら、おやつを見せながらきちんとアイコンタクトをとりましょう。この時、ほんの数秒でも「おすわり」をキープできたら、おやつを与えて褒めてあげます。

そして「待て」の指示語を使うのは、ここから。同じように「おすわり」をさせてから、今度は「待て」と声をかけて、おやつを床に置いてください。愛犬がそこで待てなかったら失敗ですが、床におやつが置かれた状態でもじっとできたら、「よし」と声をかけておやつを与えましょう。
また、最初は「待て」の時間を短くして、慣れてきたら長くしていくのがおすすめです。

「待て」をどうしてもできない場合は

愛犬がなかなか「待て」をできない時は、しつけの環境を見直してみましょう。「待て」と指示している間に、周辺に大好きなおもちゃが目に入る、または家族の誰かが声をかけてしまうなど、「待て」に集中できない原因があるかもしれません。

しつけの練習では、指示を出す飼い主と一対一になれる状況を作るのがベストです。そして、成功できるまで一度に何度も何度も練習を繰り返すと、犬は「待て」が嫌になります。一回の練習は10分程度に留め、毎日少しずつ行うことが愛犬を飽きさせないコツです。

初めは失敗が付きものなので、愛犬がうまくできなくても大丈夫。できないからと言って、怒鳴る必要はありません。その代わり、「待て」が成功した時はたくさん褒めて、喜びの感覚を与えることが大事です。焦らずゆっくり練習を積み重ねて、「待て」を覚えさせていきましょう。

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