猫が寒がりな理由と効果的な防寒対策【第108回】/ペットと暮らすトリビア

猫が寒がりな理由と効果的な防寒対策


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「猫はこたつで丸くなる」と歌で歌われるように、猫は本当に寒がりな生き物です。そのため、気温が低くなる季節は猫のカラダを温める対策が必須。飼い猫を寒さから守ってあげましょう。今回は、猫が寒がりである理由や寒さ対策についてご紹介します。


目次


猫が寒がりな理由

猫が寒がりな理由はおもに3つあります。一つめは、猫の祖先が暑い地域で暮らしていたこと。祖先にあたる「リビアヤマネコ」は、砂漠出身の猫であるため、暑さに強く寒さに弱いとされています。この血が、現代の猫にも受け継がれているのでしょう。
ただし、「ロシアンブルー」や「サイベリアン」のように、極寒の地域で育った種類もいます。このような猫は、毛が二層になっているダブルコートの子が多いので、寒さに強く暑さに弱い傾向があります。

猫が寒がりな二つめの理由は、筋肉量が少ないこと。猫は犬のように散歩に行く習慣がないため、そこまでカラダを動かすことがありません。
活発に動くよりも、家の中でゴロゴロしているほうが多いのではないでしょうか。人間も猫も、ある程度筋肉と脂肪がついていなければ、寒さには耐えられない生き物です。筋肉量も脂肪の量も少ない猫ならば、なおさら寒さに耐えられるはずがありません。

そして3つめの理由は、猫は我慢できない性格だということです。基本的にマイペースに行動する猫は、暑かったら涼しい場所へ移動し、寒かったら暖かい場所へ移動します。気温には敏感なので、自分が快適に過ごせるところでくつろごうとするのが猫の習性です。
寒さを感じたら、我慢せずにこたつやストーブ付近に自ら移動するでしょう。

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猫が寒い時に見せるサイン

猫は寒さを感じた時、いくつかの行動を見せます。たとえば、丸くなって寝ているのは寒い時の代表的な仕草。カラダをなるべくくっつけることで、冷気を遮断しようと努めています。

また、飼い主の膝に乗ってきた時も、寒い時のサインかもしれません。こたつやストーブがある暖かい場所で暖をとるように、猫は人間のカラダの熱を求めてやって来ます。猫からくっついてくるなんて、なんともかわいらしい行動で癒されてしまいますね。
かわいがることも大事ですが、しっかり飼い猫を温めてあげましょう。

他にも、毛を逆立てながらカラダを大きく含ませる行為も、猫が寒さを感じているサインです。こうすることで、自分の周りに温かい空気の層を作ろうとしているのだとか。暖かい空気で自分を保温し、寒さから逃れようとするのは、犬には見られない、猫ならではの行動でしょう。この保温効果はブラッシングしてあげることで高まるので、定期的に飼い猫の毛を手入れしてあげてください。

猫の寒さを表すサインは、暖かいところへ移動したり、ぶるぶると震えたりといった、分かりやすいものだけではありません。したがって、猫が寒い時に見せるサインを知っておくと、飼い猫の気持ちに早く気付くことができるでしょう。

猫の寒さ対策

飼い猫が寒そうにしていたら、すぐに温かくなるような対策を行いましょう。定番なのは、毛布やブランケットなど、猫を包むことができるものを準備しておくこと。置いておくだけでも、猫が勝手にその中でぬくぬくしたり、上に乗って暖をとったりできます。毛布とは別に、生地が厚めの敷物や保温マットを使用するのもおすすめです。

また、ペット用のヒーターや猫用こたつを買ってあげると、飼い猫は喜んでくれるかもしれません。人間用のヒーターやこたつは温度が高いので、猫の皮膚に負担をかけるおそれがあります。一方、ペット用の暖房器具は猫にとっては快適な上に、普通のヒーターよりも温度が弱いので、熱くなりすぎる心配がありません。ただし万が一のことを考えて、飼い主の留守中は電源をオフにしておきましょう

電気ストーブや石油ファンヒーターなどの暖房器具はすばやく猫を温めてくれますが、火事が心配な道具でもあります。そんな時は、エアコンの暖房で部屋全体を温かくしておくのがおすすめ。温風ならば、猫が暖房器具にぶつかったり、倒れたりする危険がありません。また、ホットカーペットも猫におすすめの暖房器具です。すぐに温まりやすく、保温性も高いので、猫がくつろぐ場所に敷いてあげれば喜ぶでしょう。ちなみに、猫にとっての適温は20℃くらい。人間にとっては少し低いくらいが丁度いい温度なので、それくらいを目安に設定しておくと良いでしょう。

ただし空気が乾燥していると、猫の皮膚も乾燥して、フケや痒みなどの症状が出ることもあります。加湿器の使用や、濡れたタオルを干すなどの乾燥対策も同時に行うことが大切です。

猫はとても寒がりな生き物だと分かっていただけたでしょうか。飼い猫が快適に生活するためには、飼い主の協力が不可欠です。できるだけ飼い猫が寒さを感じる前に対策を行って、つらい思いをさせないようにしてあげましょう。

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