野良猫を保護!飼うために必要な準備や注意点を知りたい【第38回】/ペットのお悩みなんでも大百科

野良猫を保護!飼うために必要な準備や注意点を知りたい


保護が必要な状態の野良猫を見つけた時は、落ち着いて行動することが大切です。まずは猫が生まれたての子猫なのか、ある程度育った猫なのかによって対応が変わってきます。どうにか上手く保護できた後は、誰が保護猫を飼うのか考えなければなりません。例えばペット不可の家であったり、先住猫との相性が悪いといった問題から、自分の家にお迎えできない場合は、他の買い主を見つけてあげましょう。今回は、野良猫を保護した後の一連の対応について、詳しく解説します。


 

目次

野良猫に近づくときには準備が必要

多くの野良猫は人間に慣れていないため、保護しようと思って近づいても、逃げられてしまうことは珍しくありません。手足に怪我をしているから動けないだろうと思っても、牙で噛みついたり、動かせる手足でひっかいたりして攻撃してくる可能性が高いでしょう。外で生活する猫の爪は長く鋭いので、思わぬ怪我に繋がるかもしれず危険です。不用意に素手のままでは近づかず、軍手などをはめることが大切です。
また、仮に上手く体をおさえられたとしても、運んでいる途中に逃げられる恐れがあります。飼い猫のようにおとなしく抱っこされるケースは極めて珍しく、基本的には全力で抵抗すると考えた方が良いでしょう。このため、可能ならば猫用のキャリーバッグを用意し、捕獲後はすぐにバッグの中に入れてしまいます。もしもキャリーバッグの用意が難しいのであれば、猫がおさまるサイズの段ボールや毛布、あるいは大きい洗濯ネットなど、猫の全身がすっぽりと入るサイズのものでも代用できます。
急いでいる場合などは、こういった準備を省いてでも、とにかく保護してあげたいと感じるかもしれません。しかし、野良猫はとにかく警戒心が強く、無理に取り押さえると激しい抵抗をし、勢い余って転落する、あるいは車の前に飛び出てしまうといった事故を招く恐れがあります。保護する人間の危険も考慮して、是非これらのアイテムを用意してから保護するようにしましょう。

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猫を家に迎えるにあたって準備することや注意点

保護した猫を引き取るかどうかは後で考えるにせよ、ひとまず家で預かることになった場合は、最低限のものを買ってきてあげましょう。まずは餌であるペットフードは、猫の年齢に応じたものが各種販売されているため、適切なものを選びます。フードは他のものと組み合わせて使うタイプではなく、単品で用いられる総合栄養食と表示されたものを探すと良いでしょう。
次に、新鮮な水を飲むための水入れ皿を用意します。スープ皿のように平たいものであれば、不要な食器などで代用しても構いませんが、必ず猫が自分の意思で好きな時に飲めるよう、部屋の隅に置いておく必要があります。なお、人間が飲む牛乳は猫の体には合いません。もしも家族が与えそうになった場合は止め、ミルクを与える必要がある場合は、猫専用ミルクを買ってきましょう。
それから、猫のトイレが必要です。猫は砂や軽石のようなものが敷き詰められた狭い空間でトイレをする習慣があるので、ペット砂とペットトイレを一つずつ購入し、部屋の隅に設置してあげます。
また、猫はその習性上、草花をかじってしまうことがあるので、観葉植物が被害を受けるかもしれません。中には毒性の植物を食べてしまう恐れがあるため、とりあえず全ての植物は別の部屋にうつしておき、落ち着くまで接触できないようにしておくと安心です。
これらが猫を部屋で保護する上で、最低限必要なものとなります。それ以外に、猫の年齢によって準備すべきものが変わってくるので、年齢に応じて確認していきましょう。

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子猫を保護した場合は健康管理が大切

保護した猫が子猫だった場合は、まず動物病院に連れて行って体調のチェックをして貰いましょう。小さな猫が親猫に保護されず、野外に放置されていた場合、体力を奪われている可能性があります。また、下痢や風邪などの軽い症状だけでも、脱水などに陥って命の危険にさらされてしまうかもしれません。
更に生後間もない子猫は、食事をとることは勿論、排泄すら自分一人ではうまくできないため、更に手厚い世話が求められます。体温が下がらないように温めつつ、定期的にスポイトでミルクを与え、排便を促してやる、といったつきっきりの看護です。病院に連れて行けばそういった手順について詳しく教えて貰えますし、仕事などの理由で看護が難しい場合の預け先なども相談しやすいでしょう。このため、まずは動物病院に行くことが欠かせないのです。
子猫の場合、保護した当初はお世話に気を使う点が多い反面、猫ではなく人間の手によって育てられることで、人間に懐きやすくなります。成猫と比較すると、最もスムーズに家族の一員になってくれることでしょう。

成猫を保護した場合は迷い猫の可能性も

成猫の場合も、子猫と同様にまずは動物病院に連れていくことが大切です。目には見えない病気にかかっているだけでなく、妊娠している可能性もありますし、ノミやダニなどに食われてしまっている場合、処置をしないと人間も大変な被害を受けてしまう恐れがあるからです。
体調面において問題がないと分かった場合は、基本的に必要なペットフード、水、トイレを最低限用意してあげましょう。成猫の場合は、子猫と違って自分で食事も排泄もできますが、見知らぬところに連れてこられた警戒心から、半日や1日程度は絶食してしまう可能性があります。このような時、猫のいる部屋に人間がいない方がリラックスしやすいので、心配する気持ちをおさえて、一人きりにしてあげると良いでしょう。
また、成猫は迷い猫である可能性も考慮しましょう。例えば、雑種でも毛並みが良かったり、人に慣れていて抱っこを嫌がらなかったりする場合は、飼い主がいたと考えられます。更に、アメリカンショートヘアーやラグドールといった血統書付きの猫などは、ペットショップやブリーダー経由で購入する必要があるため、飼い猫である可能性は更に高くなります。また、首輪をしていなくても、マイクロチップを埋め込んでいる可能性があり、データを読み取ることができれば飼い主の情報を確認できるかもしれません。病院ではそういった点もチェックしてくれるため、相談してみると安心です。

先住猫がいる場合はまず隔離

猫を既に飼っている場合は、保護した猫も大切ですが、先住猫に気を使ってあげましょう。生粋の野良猫はワクチンを接種していないため、先住猫にとって危険となるウイルスなどに感染している可能性があります。保護猫の体調を確認できるまでは部屋には出さず、キャリーやケージなどの中にいれたままにすることが大切です。動物病院で血液検査などをすることでそれらの問題が分かるので、それまでは徹底的に接触できないようにしておきましょう。
また、病気などがなかったとしても、成猫同士の場合は縄張り意識が働き、激しい喧嘩に発展してしまうかもしれません。野良である保護猫はもちろんのこと、先住猫も自分のテリトリーを許可なく荒らされたと感じやすく、排除しにかかってしまうことがあるのです。このため、人間の尺度で対面させることは避け、できれば数日は部屋を分けて顔を合わせずに生活させ、次はキャリー越しなどに対面させるなど、段階を経て慣らしていくと良いでしょう。先住猫は「飼い主を取られた!」と感じる可能性もあるため、いつも以上にスキンシップを密に取り、保護猫が侵略者であると感じさせないことも大切です。
保護猫と先住猫がどちらも子猫の場合は、仲良くできる可能性が高まりますが、やはり無理強いは厳禁です。喧嘩した際に逃げ込めるよう、キャリーバッグの扉を常に開けたまま部屋に放置しておくなどの配慮をしましょう。

飼えない場合は里親募集サイトを活用

保護した猫をそのまま自宅でお迎えできない場合は、幾つかの方法を使って里親を募集する必要があります。
一つはインターネット上の里親募集サイトを活用する方法です。「ネコジルシ」「OMUSUBI」などでは常に里親を探している猫が登録されており、多くの人が利用しています。他にも様々な里親募集サイトがありますが、引き取り手が猫を適切に飼える人であるかどうか、最低限の審査を受ける必要があるサイトを利用することで、保護した猫が安心して今後の生活を送れるようになるはずです。
もう一つは、猫を連れて行った病院に相談することです。治療だけでなく里親探しに積極的な病院もあり、掲示板などに保護猫の情報を貼りだしてくれるかもしれません。また、病院のコミュニティを通じて、地域の里親団体に連絡ができることもありますので、是非、活用させて貰いましょう。
また、昨今はSNSを通じた里親募集や保護猫の飼い主探しも活発ですので、上記と併用すると良いでしょう。個人を特定できる情報などに気をつけつつ、都道府県名と共に猫の特徴を掲載することで、近隣住民と繋がれるかもしれません。


セカンドパートナー(里親)募集 イオンペット「LIFE HOUSE」について

猫の状態や受け入れ環境に応じた対応を

ここまで紹介した通り、保護した猫の年齢や健康状態、そして保護した側の状況に応じて、対応すべきことは変わってきます。野良猫を保護することは簡単なことではありませんが、一つの命を繋ぐためにも、是非、何かできることをしてあげてください。

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