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かわいいだけじゃない!?猫の意外な認知能力とは【第62回】

編集部 まめお | 2018年07月09日


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かわいいだけじゃない!?
猫の意外な認知能力とは

 

猫は犬と並んで私たちに馴染みの深いペットですが、同時に謎多き動物です。一説には一日の約半分を寝て過ごすといわれていますが、気が付けばタンスの上など思いもよらないところにいて驚かされることもあります。名前を呼んでも知らんふりをされて、頭がいいのか悪いのかわからないと感じている方もいるかもしれません。知っているようで知らない猫の意外な能力についてご紹介します。

目次

猫は飼い主の声を認識できる?

飼い主に呼びかけられた時、犬は声の出所を目で見て、しっぽを振るなどの反応を示します。ところが猫の場合は違います。名前を呼ばれて返事をするように鳴く子もいれば、寝そべったまま顔も上げない子もいるのです。猫は飼い主の声を聞き分けているのでしょうか?
このテーマについて東京大学が行った研究があります。20匹の飼い猫に、飼い主の声と飼い主と同性の他人の声を録音した物を聞かせるという実験の結果、猫は飼い主の声に対してはあまり反応を見せないものの、飼い主と飼い主以外の声については明確に聞き分けをしているということがわかったのです。つまり猫は「飼い主と他人の声をちゃんと聞き分けているけれど、とくに飼い主の声に反応することはしない」ということのようです。

猫は数を認識できる?

テレビの動物番組やネット動画などで、足し算が出来る犬やインコが紹介されることがあります。では猫は数を認識したり、計算したりすることは出来るのでしょうか?
残念ながら猫の数学的認識能力については、現時点ではあまり有用な研究はされていません。一般的に、猫の知能は人間でいうと2歳児くらいとされています。人間の2歳児は、簡単な言葉を覚えて片言でしゃべり、「ひとつ、ふたつ」といった小さい数を数えることが可能ですが、計算は出来ません。猫も、ひとつ・ふたつといったごく小さな数を認識することは出来ますが、大きな数の認識や足し算などは難しいとされています。
目の前に空のエサ皿を置かれて、「入ってないよ」と咎めるように見上げてくる猫は、少なくとも「ゼロ」については理解しているのかもしれません。

 


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猫は視界から消えた物を認識できる?

猫は、ボールや動くおもちゃを追いかける遊びが得意です。猫の目の前で投げると、ぱっと素早い動きで走ったり飛んだりして追いかけます。ところで、おもちゃが家具の隙間や扉の陰などに入り込んで見えなくなってしまった時、猫がどうしているかを観察したことがありますか?
特定の物体の動きの連続性を認識し、その物体が視界から消えたとしても、その物体が存在することを理解する能力を「対象の永続性」といいます。この能力は、自然の中で肉食動物が別の動物を獲物として追跡する時に必要不可欠な能力です。この能力があるからこそ、狩猟してエサを探す動物は、物陰に隠れたり地面に潜ったりした獲物を見失うことなく、追跡を続けることが出来るのです。
人に飼われている今でも、猫には優れたハンティング能力があるとされています。それはこの「対象の永続性」のほかに、物の動きを記憶し予測したり、見えない部分がある立体物の構造を把握したりといった能力があるからなのです。

まだまだある猫のすごい能力

人間も含め、多くの哺乳類の動きは2D(二次元)的とされています。身長(あるいは体長)を超えた高さへの移動は日常的には行わず、地面に足を着けた移動が中心だからです。しかし、猫は違います。自分の体長を超える塀や木にも軽々とのぼり、なんの苦もなくその上を移動し、やがて自力で地上に戻ります。このため、猫の行動圏は3D(三次元)的ともいわれています。
この猫の身体能力の秘密は、そのしなやかな肉体にあります。まず、猫の背骨ですが、短い円柱状の脊髄がいくつも連なっている構造で、弓のように縮めて丸くなることも、ピーンと真っ直ぐ伸ばすことも可能です。この背骨を丸めて一気に伸ばすという動きによって、身体全体をバネのように使うことが出来るのです。
さらに猫の後ろ脚は、腰の高い位置にあり長く折れ曲がっていて、バネの役割を果たします。背骨と後ろ脚のふたつのバネを使って、猫は自分の身体を上に跳ね上げるだけのジャンプ力を生みだしています。また、足場が狭くてもすいすいと歩くことが出来る平衡感覚や、高いところから飛び降りてもきちんと着地できる柔軟性も、猫の身体能力によってもたらされています。

猫の能力はじつはわかっていないことが多い

猫は自立して行動している動物といわれています。社会性は犬の方が高いとされていますが、記憶力や観察眼に優れていて、人の行動から学んで扉を開けたり水を出したりする応用力にも優れています。人との比較では2歳児程度の知能とされていますが、社会性が低いので実験には不向きで、わかっていないこともとても多いのです。

 

私たち人間の身近にいながら様々な謎を秘めている猫。ミステリアスなその魅力は、まだまだ尽きることがなさそうです。

 


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