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【猫の甘噛み・噛みグセ】には理由がある!タイプ別しつけ方法【第10回】

編集部 まめお | 2018年05月04日


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【猫の甘噛み・噛みグセ】には理由がある!
タイプ別の正しいしつけ方法

 

「猫が突然噛んでくる」「本気で噛んでくる」などやんちゃな猫ちゃんに多いお悩み。猫の噛み癖のしつけは、子猫の頃から始めるのがベストですが、どんなに言っても直らず諦めかけている飼い主さんも多いはず。そこで今回は、猫が甘噛み・本気噛みする本当の理由に注目し、タイプ別の正しいしつけ方法や便利グッズを特集します。

目次

猫が噛むのには理由がある?

猫の甘噛みグセ・噛みグセを直すためには、猫が噛む理由に合ったしつけ方法でトレーニングするのが効果的。そのためにも、まずは猫が噛む理由や気持ちを知ることからはじめましょう。

<猫が噛む理由・原因>

猫が甘噛みや本気噛みをしてくる場合の理由をまとめてみました。

  • 猫の本能のせいで噛む
  • 噛む力の加減を知らないから噛む
  • 興奮しすぎて噛む
  • 歯がむず痒いので噛む
  • ストレスが原因で噛む
  • 発情期に噛むことも
  • 体調や痛みのせいで噛む
  • 恐怖や不安のせいで噛む

<猫が噛みやすい所や物>

  • 人の手や足
  • 電気の配線コード
  • 同居猫
  • 家具
  • カーテン など

冷静さが大事!噛まれた時の対処法

しつけの前に、まず知っておきたいのが、噛まれた瞬間の対処法。
噛まれた瞬間、人は反射的に手を引っ込めようとしてしまいますが、その際に噛まれた傷口を広げたり出血したりして、被害が大きくなるケースも。突然噛まれれば驚くのも当然ですが、一度冷静になり次のように対処するように心がけましょう。

<噛まれた時の対処法>

噛まれた時は、過剰反応をせずに、次のような方法で猫に噛むのをやめさせましょう。

  • 噛まれた手は、猫の上顎の方へ持ち上げる。→ 猫は違和感を感じて口を離します。
  • 指を噛まれた場合は、噛まれた指を猫の口の中にグッと押し込む。(※口の中を傷つけない程度の軽い力加減で行いましょう。)→ 猫は違和感を感じて口を離します。

噛み癖・甘噛み癖を直す基本のしつけ方法

猫の噛み癖を直すしつけのうち、どの方法にも共通する重要ポイントは「噛むと嫌なことが起こる」と認識させること。そこで、噛み癖のしつけのベースとなる「基本のしつけ方」をご紹介します。

【基本のしつけ方法】

猫の噛み癖のしつけの基本は、次のように「噛む→叱る→無視する」という流れを繰り返すことです。

  1. 猫が噛んだら、「イタイ」「ダメ」などハッキリと叱る
    (噛まれても大騒ぎせず冷静に、猫をびっくりさせる程度の短い言葉を使い、低い声で叱るのがコツ。)
  2. すぐにその場を離れ、猫を無視する
    (「噛むと遊んでもらえなくなる」と思わせるのがポイントです。)
  3. およそ20分程経ったら、普通に撫でたりご飯をあげたりしてOK
    (猫がなぜ叱られたかを覚えているのは約20分程度。なので、それ以上無視を続けてもほとんど意味がありません。)

<猫のしつけに、体罰は逆効果>

本気で噛んだり爪で引っ掻いてきたり…そんな凶暴な猫ちゃんだったとしても、しつけの際は大声で叱ったり体罰を与えたりしてはいけません。
猫を怖がらせるしつけ方法では、猫は恐怖心から警戒を強めさらに攻撃的になることも。しつけトレーニングをしっかりマスターさせるためにも、大切なポイントです。

 

タイプ別、効果的なしつけポイント

前述した「基本のしつけ方法」に加え、タイプ別のしつけポイントや対処法を実行することで、
猫も噛み癖のしつけを、より効率的にマスターすることができます。

●猫の本能のせいで噛むタイプ

猫は本来ネズミなどの小動物を狩って生きる狩猟動物。現在では人に飼われて家猫として暮らしている猫が多いとはいえ、猫のハンター的な本能がなくなったわけではありません。
たとえお腹がすいていなくても、猫の狩猟本能をくすぐる動き・臭い・音を感じると、猫は本能的に飛びかかったり噛んだりひっかくなど獲物を狩る動作をしてしまいます。このように、猫にとって噛むことは、当然の行為なのです。

<効果的なしつけ方法とポイント>

「基本のしつけ方法」に加え、ねこの狩猟本能をくすぐるオモチャを与えたり、しつけに猫が嫌がる音や香り(ミントの香りなど)を嗅がせたりするのも効果的です。

  • 噛んでいいオモチャを与える
  • ネズミのオモチャや動くオモチャなど、狩猟欲求を満たすオモチャを与える
  • 猫が噛む所に、猫が嫌がる香りや味のスプレーをし「噛むと嫌なことが起きる」と思わせる

直接手で遊ぶのはNG!

子猫の時から直接手を使って遊んであげていませんか?小さいころから手を使って遊んでいると、大きくなってからも「人間の手=噛んでもいいオモチャ」と勘違いし、動く手や足を見ると飛びかかり噛み付く…なんてことも少なくありません。
そうならないためにも、猫と遊ぶ時は必ずオモチャを使って遊ぶようにしましょう。
猫じゃらしやネズミのオモチャ、噛んでも猫の口の中を傷つけないよう柔らかな布製のオモチャやヘチマなどの天然素材でできたオモチャがオススメです。

●噛む力の加減を知らないから噛むタイプ

本来猫は、小さい時から親や兄弟と遊びながら噛む加減を覚えます。
全力で噛むと相手は痛がったり噛み返してきたり、遊んでもらえなくなるという経験から、噛む加減を身をもって学ぶのです。しかし、小さい時から1匹で育つと、これらの経験がないため加減がわからずに思いっきり噛んでしまうというケースが少なくありません。

<効果的なしつけ方法とポイント>

「基本のしつけ方法」とともに、以下のポイントを活用すると効果的です。
一番重要なのは「噛むと楽しい時間は終わる」ということを覚えさせるという点です。

  • 遊んでいて少しでも噛んだら叱り、遊ぶのをやめる…という流れを繰り返す
  • 人の手や足に、猫が嫌いな香りや味のスプレーをする
  • 噛む度に、猫が嫌がる音や香り(ミントの香りなど)を嗅がせる

多頭飼いも、噛み癖防止のしつけに有効

本来猫は、小さい時から親や兄弟と遊びながら噛む加減を覚えます。
全力で噛むと相手は痛がったり噛んだり、遊んでもらえなくなるという経験から、噛む加減を身をもって学ぶのです。しかし、小さい時から1匹で育つとこれらの経験がないため、加減がわかっていないという場合も。
その点で「猫を多頭飼いする」という方法も、噛み癖を軽減する方法の一つとしてあげられます。
多頭飼いをすることで、猫どうしが一緒に遊ぶ中で、噛む加減を学んだりストレス発散できるというメリットが期待できます。
しかし、猫にも個性や相性があり、多頭飼いの環境変化に慣れるまで時間がかかる場合もありますので、愛猫にとって何が最適なのかをよく検討した上で、決断するようにしましょう。

 

●興奮しすぎて噛むタイプ

遊んでいたり何かに夢中になったりする時、ヒートアップしすぎて勢いで噛んだり引っ掻いたりと暴れてしまう…なんて猫ちゃんもいますよね。日頃から興奮しやすい性格の猫ちゃんは、落ち着くことからマスターさせましょう。

<効果的なしつけ方法とポイント>

「基本のしつけ方法」をベースにしますが、一度興奮した猫ちゃんの暴走はなかなか止められません。そんな時は、まずは次のような方法で猫ちゃんを落ち着かせることが、しつけの第一歩です。

  • 猫がヒートアップし始めたら、手を「パン!」と叩き鳴らし、猫の気を引き動きを止めます。そこで静かになったら、たくさん褒めてあげる
  • 猫が落ち着くまでしばらく放っておき、静かになったら褒める、という流れを根気よく繰り返す

 

●歯がむず痒くて噛んでしまうタイプ

猫は、3~4週で乳歯が生え始め、約8週までに26本の乳歯が生えそろいます。また、永久歯は生後3ヶ月頃から生え始め、約6ヶ月で生えそろいます。この歯が生え代わる時期、猫は歯がむず痒く感じ、何かを噛むことでその口の違和感を解消しようとします。
この時期は人の手足をはじめ、家具や配線コードなど、噛みごこちの良いものはなんでも噛んでしまうことも。危険な目に合わないよう、徹底した対策をすることが重要なポイントです。

<効果的なしつけ方法とポイント>

「基本のしつけ方法」とともに、噛みごこちの良いオモチャを与えるのが効果的です。
あとは、噛まれたくないものなどは、徹底的に猫の目の届かない所に隠したり、しつけグッズを使うなどの対策も有効です。

  • 噛み心地の良いオモチャを与える
  • 噛んで欲しくないものや家具は、できるだけ隠したり噛めないように保護する
  • コード類などはいたずら防止グッズなどを活用するのも◎ <おすすめグッズはこちら>
  • 噛んで欲しくない所や物に、猫が嫌いな香りや味のスプレーをする

 

●ストレスが原因で噛むタイプ

運動不足、退屈、遊びが足りない、一匹の時間が長すぎて構われ足りない、生活環境に不満があるなどの場合、猫にもストレスが溜まり、噛んだり引っ掻いたり、暴れたりなどの問題行動へと発展する場合もあります。
また、ストレスの原因として、食べ物(キャットフードやおやつ)が気に入らない、トイレが気に入らないという場合もありますので、いろんな生活環境を見直してみることも必要です。

<効果的なしつけ方法とポイント>

「基本のしつけ方法」を守りながら、猫のストレスの原因を改善したり、ストレス発散できるような対策を心がける必要があります。

  • 猫がストレス解消できるオモチャを与える
  • 猫のストレスがたまらない生活環境をつくる
  • 遊んであげる際は長時間でなく、1回につき15分程度で十分
  • できれば1日に数回、遊んであげる時間をつくる

ストレスが溜まらない環境づくり

ストレスも猫の噛み癖の原因の一つ。できるだけ猫がストレスを溜めないような環境を整えてあげることも重要なポイントです。
ジャンプ力に優れている猫は、上下運動が得意で高い所から下を見下ろすのが大好き。
なので、もし多少部屋が狭くても、キャットタワーを設置したりなど上下運動ができるよう家具を配置したりすることで、猫のストレスも少なく快適に過ごせます。

猫が1人遊びできるようなオモチャを準備する

飼い主が帰ってきた時や、構って欲しい時に手足に飛びかかってくることもあります。ですが、いつでも構ってあげるというわけにはいかないのが現実。
そんな時は、猫が1人遊びできるような魅力的なオモチャを準備しておくのもオススメ。
狩りの獲物に見立てれるようなネズミのオモチャやボールなどは、猫の暇つぶしだけでなく、狩猟本能も満たすことができるため、噛みつき行為の防止にも繋がります。

 

●発情期に噛むタイプ

オスの子猫の場合、発情期が近づくと噛みつきがひどくなる場合があります。オス猫は交尾をする際、メス猫が逃げないように首元を噛んでホールドする習性があるためと言われています。
また、メス猫に関しても発情期はとても神経質になり攻撃的になる場合も。
発情期の猫とは、適切な距離感をとりながら見守ってあげることも大切です。

<効果的なしつけ方法とポイント>

「基本のしつけ方法」だけでなく、この時期はできるだけストレスや刺激を与えないようにしてあげてください。

  • 基本的に、この時期はできるだけそっとしておく
  • 噛んでいいオモチャを与える
  • ストレスを発散できるよう、たまに遊んであげる

 

●体調や痛みのせいで噛むタイプ

以前は噛まなかったのに、最近急に噛むようになってきた…なんて場合は要注意。
体の調子が悪かったり何かの病気や怪我で痛みがあったりすると、触られたくなくて噛み付いたり引っ掻き行為をする場合もあります。

<対処方法>

歩き方や普段の様子、排泄の様子などを細かくチェックし、少しでも異変を感じたらすぐに動物病院で診察してもらいましょう。日頃からの健康管理が大切です。

 

●恐怖や不安のせいで噛むタイプ

猫ちゃんは不安や恐怖を感じた時に噛み付いてしまうことも。人に恐怖を感じることもあれば、地震や大きな音に反応して恐怖を感じ攻撃的になり、たまたま側にいた人に噛み付いてしまうというケースもあります。

 

<対処方法>

まずは、噛まれた時に「なぜ噛んだのか?」という原因について考えてみましょう。
もし、その恐怖の原因となるものが取り除けるのであれば排除し、とり除けない場合は猫ちゃんが落ち着いたり隠れたりできる場所を確保するのも有効。
猫が不安からパニックになっている場合は、いったん距離を置き落ち着くまでそっとしておきましょう。

しつけグッズを使って、成功率アップ!

最近では、いろんな種類のしつけ用品を目にします。これらのグッズを活用することで、しつけの成功率がアップし、イタズラ防止にも役立ちます。
「しつけがうまく行かない…」とお悩みの方は、人気のしつけアイテムをいくつかご紹介しますので、試してみてはいかがでしょう。

<香りや苦味で噛むのを防止するグッズ>

●トーラス 手足への噛みぐせを防ぐ! 噛みぐせノン

飼い主さんの手足に塗って噛みぐせを防ぐスプレー。保湿成分配合で肌に優しいのも特徴です。
猫の気分をやわらげる香りで、噛むと苦い味が。これにより、手や物は、噛んでも辛くてまずいものと学習し、だんだんと噛まなくなります。

トーラス 手足への噛みぐせを防ぐ! 噛みぐせノン

●ビターアップル ダバー猫用

猫にいたずらされて困る場所に塗るアイテム。リンゴから抽出した苦味成分が、犬猫に苦味を覚えさせ、イタズラを防ぎます。タバータイプで、コードなど細い物に対して塗布する時に便利なアイテムです。

ビターアップル ダバー猫用

<配線コードを噛むのを防ぐグッズ>

●ドギーマン いたずらガードマン にがーい配線カバー 1.8m

噛んではダメ!を覚えさせる、にがーい味の配線カバー。万が一噛んでも安心な苦味成分なので、安心して使えます。

ドギーマン いたずらガードマン にがーい配線カバー 1.8m

●ドギーマン いたずらガードマン ハードタップ

ペットの嫌がる鉄製ラセン管でいたずらを防止し、感電の危険を防ぐ電源コードです。

ドギーマン いたずらガードマン ハードタップ

子猫のうちは可愛いからと大目に見れても、成長して成猫になるにつれ甘噛みから本噛みにエスカレートしてしまうケースも。愛猫の気持ちや噛む理由をしっかり把握し、適切な方法で噛み癖防止のしつけをしましょう。すぐにマスターできなくても、飼い主さんが根気よく対処し続けることが、しつけ成功への一番の近道です。

 

※サイトでは正確な診断はできません。異常を感じたら早めに掛かりつけの獣医さんに診てもらいましょう。
※しつけ方法は猫の種類、年齢、性格等にもよりますので、掲載のグッズが必ずしも有効というわけではありません。

 

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